過去検証のやり方|初心者でも迷わない具体的な進め方

FX初心者向け

前回の FX初心者ロードマップ では、 基礎知識を身につけたあと、 いきなりリアルトレードをするのではなく、 まず過去検証を行うことが大切 だとお伝えしました。

ただ、 過去検証が大切だと分かっても、 「具体的に何をすればいいの?」 と迷う方も多いと思います。

実際、過去検証は ただチャートを眺めたり、 勝ちそうな場所だけを探したりする作業ではありません。

大切なのは、 同じ手法を繰り返し検証し、 エントリー根拠・見送り理由・損切り原因などを記録しながら、 自分の弱点を見つけて改善していくこと です。

吹き出し用アイコン

この記事では、 初心者の方でもそのまま実践できるように、

・検証前に準備するもの
・過去検証の具体的な進め方
・記録しておくべき項目
・自分の弱点の見つけ方

を順番に解説していきます。

「何となく検証する」のではなく、 正しい手順で検証できる状態を目指していきましょう。

過去検証を始める前に準備するもの

まずは、過去検証を始める前に 必要なものを準備しておきましょう。

難しいものをたくさん用意する必要はありません。 基本的には、次の3つがあれば検証を始められます。

① 過去検証ツール

まず必要になるのが、 過去のチャートを自由に動かして練習できる検証ツール です。

リアルタイムのチャートだけで練習すると、 相場が動く時間を待たなければならないため、 何年分もの経験を積むには非常に時間がかかります。

そこで、過去のチャートを使って エントリー・損切り・利確を何度も繰り返せる環境 を用意します。

僕自身が使用しているのは、 「MT4裁量トレード練習くんプレミアム2」 です。

MT4裁量トレード練習くんプレミアム2

販売価格:29,800円

練習くんプレミアムを詳しく見る

② 検証結果を記録する場所

次に、 検証した結果を記録する場所 を用意してください。

おすすめは、 無料で使えるGoogleスプレッドシート です。

Googleアカウントがあれば利用でき、 勝敗やエントリー根拠などを表にして管理できるため、 過去検証との相性が非常に良いです。

すでにExcelを使っている方は、 Excelで記録しても問題ありません。

大切なのはツールそのものではなく、 検証結果を残して、 あとから自分のトレードを振り返れる状態にしておくこと です。

最低でも、
・エントリー前のチャート画像
・エントリー後のチャート画像
・エントリー根拠
・勝敗
・損切り、利確になった理由

を残せるようにしておきましょう。

③ 検証する手法・ルール

最後に、 「何を検証するのか」 を決めます。

初心者の方におすすめしているのは、 最初から複数の手法を練習するのではなく、 1つの手法だけに絞って反復練習すること です。

このサイトでは、最初に 無料特典で公開している 「乖離埋め」のみを狙って検証すること をおすすめしています。

最初から手法を増やす必要はありません。

まずは「乖離埋め」を何度も繰り返し、 狙える場面・見送る場面・負けやすい場面 を自分で判断できる状態になることを目指してください。

「乖離埋め」がある程度身についてから、 次の4時間足トレンド転換パターンへ進んでいきます。

吹き出し用アイコン

ここまで準備できたら、 いよいよ実際の過去検証に入っていきます。

練習くんプレミアム + Googleスプレッドシート + 乖離埋め の3つを用意して、 次の手順に沿って検証を進めていきましょう。

過去検証の具体的な進め方

①「乖離埋め」だけを狙って検証する

まずは、無料特典で公開している 「乖離埋め」だけ を狙って検証していきます。

チャートを進めながら、 乖離埋めの条件が揃った場面を探してください。

この段階では、 他の手法やパターンが気になっても狙いません。

1つの手法だけを繰り返し見ることで、 「狙える場面」と「見送る場面」の違いを覚えていきます。

エントリー前のキャプチャを撮る

エントリー候補の場面が見つかったら、 まずエントリーする前のチャートをキャプチャしてください。

このとき重要なのは、 その後の値動きがまだ分からない状態で保存すること です。

結果を見てから振り返るのではなく、 その時点で自分が何を見て、 なぜエントリーしようと思ったのかを残しておきます。

キャプチャを撮ったら、 「なぜここでエントリーするのか」 も必ず自分の言葉で記録してください。

あとから見返したときに、 当時の判断をそのまま確認できる状態にしておくことが大切です。

吹き出し用アイコン

ここで1つ注意点があります。

エントリー前のキャプチャは、4画面表示だけで残すのはおすすめしません。

4画面のままだと、 1つ1つの時間足が小さくなってしまい、 細かい値動きやローソク足の形を確認しにくくなります。

また、 上位足の水平線や戻り高値・押し安値など、 エントリー方向に対する抵抗がないかを十分に確認できない こともあります。

そのため、 4画面で全体を確認したあとに、 必要な時間足を1画面ずつ大きく表示してキャプチャを残す ようにしてください。

後から見返したときに、 「なぜここで入ったのか」「どこに抵抗があったのか」まで確認できる状態 にしておくことが大切です。

実際のキャプチャ例は、 下記のような形になります。

ポイント|なぜエントリーしようと思ったのかを書き出す

エントリー前のキャプチャを残したら、 「なぜここでエントリーしようと思ったのか」 を、チャートを見ながら思いつく限り書き出してください。

エントリー後に日足〜1時間足のキャプチャを撮る

エントリー後は、 結果が出たあとのチャートも必ず保存 してください。

このときは、 日足・4時間足・1時間足 をそれぞれ確認し、 エントリー後に相場がどのように動いたのかを残します。

ポイント|エントリー前と後をセットで残す

エントリー前のチャートだけではなく、 エントリー後の日足〜1時間足のチャートもセットで保存 してください。

前後のチャートを見比べることで、
・想定通りに動いたのか
・どこで判断がズレていたのか
・見落としていた抵抗がなかったか
・利確や損切りの位置は適切だったか
などを振り返りやすくなります。

「エントリー前」と「エントリー後」を必ず1セットで残す ようにしましょう。

結果と振り返りを記録する

エントリー前後のキャプチャを保存したら、 最後にそのトレードの結果と振り返りを記録します。

単純に 「勝った・負けた」だけで終わらせないこと が大切です。

記録してほしい項目

1. 勝ち・負け・建値などの結果
2. 損切りになった原因
3. 利確できた理由
4. エントリーはルール通りだったか
5. 見落としていたポイントはなかったか
6. 次回の検証で何を改善するのか

特に重要なのは、 「なぜこの結果になったのか」 を自分なりに考えることです。

正しくエントリーして損切りになったのか、 それとも抵抗帯の見落としやエントリーの早さなど、 自分の判断に改善できる部分があったのか を確認してください。

1年分の検証結果を集計する

1年分の過去検証が終わったら、 その年の検証結果を一度まとめてください。

ここでは、 1回1回の勝ち負けではなく、 年間を通してどのような結果になったのか を確認します。

確認してほしい項目

・年間のトレード回数
・勝ちトレード数
・負けトレード数
・勝率
・年間の損益
・平均リスクリワード
・最大連敗数
・ルール違反の回数
・特に多かった弱点

ここで大切なのは、 勝率だけを見て判断しないこと です。

勝率が低くても、 利益を大きく伸ばせていれば 年間成績がプラスになることもあります。

逆に勝率が高くても、 損切りが大きかったり、 利益を早く確定しすぎていれば、 成績が安定しないこともあります。

そのため、 「この手法を同じルールで続けたときに、 年間を通して再現性のある結果になっているか」 を確認してください。

5〜10年分まで検証を続ける

1年分の検証が終わったら、 そこで終了ではありません。

同じ「乖離埋め」のルールで、 2年目、3年目と検証を続けていきます。

目安としては、 まず5〜10年分ほどのデータ を集めてみてください。

10年分は長いと感じる方は、 最初は5年分でも問題ありません。

重要なのは、 さまざまな相場環境で同じ手法を繰り返し、 自分の判断の癖や負け方の共通点を見つけられるだけのデータを集めること です。

自分の弱点ランキングを作る

5〜10年分ほど検証データがたまってきたら、 次に 損切りになったトレードや、 判断を間違えたトレードの共通点 を探していきます。

ここで見つけてほしいのが、 自分の弱点=無意識に繰り返しているエントリー癖 です。

ある程度まとまったデータを見ながら、 「自分はどんな場面で同じミスを繰り返しているのか」 を確認してください。

例えば、僕の場合は過去検証を振り返った結果、 次のような弱点が繰り返し出ていました。

弱点ランキングの例

1位:上位足の抵抗帯の確認不足
2位:急騰・急落に気づかずエントリー
3位:1波目が伸びすぎていることに気づかずエントリー

このように、 同じ原因で何度も負けているのであれば、 そこが 今の自分が優先して改善すべき弱点 になります。

過去検証では、 勝率や利益だけを見るのではなく、 「自分は何を見落としてエントリーしやすいのか」 を見つけることが非常に重要です。

あわせて読みたい

ただし、 過去検証を何年分続けても、 自分では気づきにくい判断のズレやエントリー癖 が残ることがあります。

「自分一人で本当に弱点を見つけられるの?」 という方は、 こちらの記事もあわせて読んでみてください。

FXで添削ってそんなに必要?|独学だけでは気づきにくい弱点とは
吹き出し用アイコン

再検証するときのコツは、 一度見つけた自分の弱点を、 毎回エントリー前に確認すること です。

例えば、 「上位足の抵抗帯の確認不足」 「急騰・急落に気づかずエントリー」 「1波目が伸びすぎている」 など、自分が弱点としてメモした項目を エントリー前のチェック項目 にしてください。

そして、 すべて確認して問題がなければエントリーする という流れにします。

逆に、 1つでも自分の弱点に当てはまる場合は、 無理にエントリーせず見送る ようにしてください。

この確認を毎回繰り返すことで、 「弱点を見つける」だけで終わらず、 実際にその弱点を潰していく練習 になります。

吹き出し用アイコン

正直に言うと、 この弱点を潰していく作業が本当に地道で大変です。

特に最初のうちは、 「次から気をつけよう」と思っていても、 同じミスを何度も繰り返すことがあります。

でも、それは珍しいことではありません。
一度弱点に気づいたからといって、 一朝一夕ですぐに改善できるわけではない からです。

僕自身も、 同じミスを繰り返しながら、 何度も検証して少しずつ修正してきました。

大切なのは、 ミスをしたこと自体で落ち込むのではなく、 「また同じ弱点が出た」と気づいて、 次の検証でもう一度確認すること です。

この地道な繰り返しが、 少しずつ自分のエントリー癖を減らしていくことにつながります。

再検証後|弱点が改善できたか確認する

弱点を意識しながら再検証をある程度進めたら、 一度立ち止まって 以前の弱点がどれくらい減ったのか を確認してください。

例えば、 以前は「上位足の抵抗帯確認不足」が 10回あったのであれば、 再検証では何回まで減ったのかを見ていきます。

ここで大切なのは、 完全にゼロになっていなくても問題ない ということです。

以前より同じミスが減っているのであれば、 少しずつ改善できている証拠です。

改善できているか確認するポイント

・同じ損切り原因が減っているか
・見送るべき場面を見送れるようになったか
・エントリー前に弱点を確認できているか
・ルール外のエントリーが減っているか
・同じ判断ミスを繰り返していないか

まだ同じ弱点が多く残っている場合は、 もう一度その項目を意識して再検証します。

「検証する → 集計する → 弱点を見つける → 改善する → 再検証する」 というサイクルを繰り返しながら、 少しずつ自分の判断精度を上げていきましょう。

弱点が改善できたら、次の通貨へ進む

1つの通貨で検証を繰り返し、 自分の弱点が少しずつ改善できてきたら、 次の通貨でも同じ「乖離埋め」を検証 していきます。

おすすめは、 まずドル円を5〜10年分検証し、 そのあとに ユーロドルを5〜10年分 検証する流れです。

ここでも手法は変えません。

ドル円で検証した「乖離埋め」と同じルールを、 そのままユーロドルでも検証してください。

通貨が変わることで、 これまでとは違う値動きや相場環境を経験できます。

1つの通貨だけで良い結果が出たからといって、 すぐに「手法を習得できた」と判断するのではなく、 複数の通貨でも同じ判断ができるか を確認していきます。

そして、別の通貨でも同じように、 検証 → 集計 → 弱点発見 → 改善 → 再検証 を繰り返してください。

過去検証を終える目安|リアルトレードへ進む基準

ここまで検証を続けていくと、 「どこまでできたらリアルトレードへ進んでいいの?」 という疑問が出てくると思います。

単純に 「10年検証したから終了」 「100回トレードしたから終了」 というわけではありません。

僕がおすすめしているのは、 次の項目をある程度クリアできた状態 を1つの目安にすることです。

リアルトレードへ進む前のチェック

・年間単位で大きく負けない検証結果が出ている
・「乖離埋め」のエントリー条件を自分で説明できる
・狙ってはいけない場面を判断できる
・エントリー前に自分の弱点を確認できる
・同じエントリーミスが以前より減っている
・損切り・利確のルールが決まっている
・ルール通りに検証できるようになっている

特に重要なのは、 「手法を知っている」ではなく、 自分でチャートを見て判断できる状態になっていること です。

まだ同じ弱点を何度も繰り返していたり、 エントリーするたびに判断基準が変わってしまう場合は、 無理にリアルトレードへ進む必要はありません。

リアルトレード前に確認

エントリー・損切り・利確・見送り条件など、 自分の判断基準がまだ曖昧な方 は、リアルトレードへ進む前にトレードルールを整理しておいてください。

FXのトレードルールの作り方|初心者が迷わず判断するための決め方
吹き出し用アイコン

過去検証の目的は、 年数をこなすことではありません。

「乖離埋め」を自分で判断できるようになり、 自分の弱点を把握して、 同じミスを少しずつ減らしていくこと が大切です。

ここまでできるようになったら、 次はいよいよ 小さなリスクでリアルトレードへ移行 していきます。

小さなリスクで始めるために

リアルトレードへ進む前に、 1回の損失額・ロット・リスクリワードなどの資金管理ルール も必ず決めておいてください。

過去検証で良い結果が出ていても、 最初から大きな金額で始める必要はありません。 まずは資金を守りながら、ルール通りに実践できるかを確認すること が大切です。

FXで資金管理が重要な理由|初心者がリアルトレード前に知るべきこと

リアルトレードへ進んだあとも、 過去検証で作ったルールや弱点を確認しながら、 実践と振り返りを繰り返していきましょう。

まとめ|過去検証は「弱点を見つけて改善する」ために行う

ここまで、過去検証の具体的な進め方について解説してきました。

過去検証で大切なのは、 ただチャートを何年分も進めることではありません。

同じ手法を繰り返し検証しながら、 エントリー前後のチャートを記録し、 「なぜ勝ったのか」「なぜ負けたのか」 を振り返ることが重要です。

過去検証の基本的な流れ

① まずは「乖離埋め」だけに絞って検証する
② エントリー前のチャートと根拠を記録する
③ エントリー後のチャートと結果を記録する
④ 1年ごとに検証結果を集計する
⑤ 5〜10年分ほど検証データを集める
⑥ 自分の弱点ランキングを作る
⑦ 弱点を毎回確認しながら再検証する
⑧ 弱点が減っているか確認する
⑨ 別の通貨でも同じ手順を繰り返す

特に大切なのは、 負けトレードを「負けた」で終わらせないこと です。

上位足の抵抗帯を見落としていたのか、 急騰・急落のあとにエントリーしていたのか、 1波目が伸びすぎていたのか。

自分が繰り返しているミスを見つけ、 次の検証ではその弱点をエントリー前に確認する。

そして、また検証して、 同じミスが減ったのかを確認します。

この 「検証する → 記録する → 弱点を見つける → 改善する → 再検証する」 という作業を繰り返していくことが、 過去検証では非常に重要です。

吹き出し用アイコン

過去検証は、決して楽な作業ではありません。

僕自身も何度も同じミスを繰り返しながら、 少しずつ自分の弱点を修正してきました。

だからこそ、 最初から完璧にできる必要はありません。

大切なのは、 自分の弱点から目をそらさず、 一つずつ改善しながら検証を続けることです。

焦らず、 「自分で判断できる状態」 を目指して取り組んでいきましょう。

そして、過去検証である程度再現性のある結果が出て、 自分のルールや弱点を把握できるようになったら、 次は資金管理を学んだうえで、小さなリスクからリアルトレードへ進んでいきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました