基礎知識②

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基礎知識②では、実際にエントリーを行う際に必要となる知識を整理していきます。
チャートを見て「どこで入るのか」を判断するための考え方を中心に解説していきます。

トレードは知識を知っているだけでは結果につながらず、
実際の場面でどう使うかまで落とし込むことが重要です。

そのため、このパートでは「分析→判断→エントリー」までの流れを意識しながら、
すぐに使える実践的なスキルを身につけていきます。

  1. ダウ理論
    1. ① 平均はすべての事象を織り込む
    2. ② トレンドには3種類ある
    3. ③ 主要トレンドは3段階で形成される
    4. ④ 平均は相互に確認されなければならない
    5. ⑤ トレンドは出来高でも確認される
    6. ⑥ トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する(重要)(暗記)
      1. 上昇トレンド・下降トレンドの終了
      2. 高値・安値の判断方法
      3. トレンド転換とは
      4. 押し安値・戻り高値
  2. 押し安値・戻り高値が重要な理由
  3. 押し安値・戻り高値抜けで考えるトレンド転換
    1. 抜けただけで即エントリーしない
  4. MA(Moving Average)移動平均線
    1. MAの期間設定
    2. MAの重要性
    3. 短期MA(20)と中期MA(80)
    4. 20MAと80MAの見方
  5. MAの重要性|損益分岐点として見る考え方
    1. MA付近で反応しやすい理由
    2. MAだけで判断しない
  6. ダウ理論とMAの組み合わせ(応用)
    1. ダウ理論とMAを合わせる理由
    2. 反対に、判断を慎重にする場面
    3. 相場の方向性
    4. この形は強い上昇トレンドとして見る
    5. MAが横向きになった場合
    6. 上昇の「買い」から下降の「売り」へ変わる流れ
    7. レート(ローソク足)とMAの乖離
    8. 乖離が大きいときに起きやすい動き
    9. GC(ゴールデンクロス)とDC(デットクロス)
    10. エントリーポイントは押し目・戻り目(収束拡散)
    11. エントリーポイントの合図
  7. フラクタル構造
  8. 大衆心理
    1. wトップ、wボトムの大衆心理

ダウ理論

このパートはかなり重要になります
チャートの基礎・判断、大衆心理の理解に直結します

ダウ理論は、相場の流れや本質を理解するための土台になる考え方です。
エントリー判断にも直結するため、基本原則はしっかり押さえておきましょう。

① 平均はすべての事象を織り込む

相場の価格には、経済・政治・ニュース・投資家心理など、あらゆる情報がすでに反映されています。
つまり、チャートには相場参加者の判断が集約されているという考え方です。

② トレンドには3種類ある

相場には、長期・中期・短期の3つのトレンドがあります。

・長期トレンド:相場全体の大きな流れ
・中期トレンド:主要トレンドの中の調整波
・短期トレンド:日々の細かい値動き

③ 主要トレンドは3段階で形成される

主要トレンドは、次の3段階で形成されるとされています。

・先行期:一部の参加者が先に動き始める段階
・追随期:多くの参加者が流れに乗り始める段階
・利食い期:最後に利益確定が入りやすくなる段階

④ 平均は相互に確認されなければならない

1つの値動きだけで判断するのではなく、複数の市場や複数の視点で方向性が一致していることが重要です。
FXでは、複数時間足や関連する値動きが同じ方向を示しているかを確認する考え方につながります。

⑤ トレンドは出来高でも確認される

本物のトレンドは、出来高や参加者の勢いを伴って進みます。
強い上昇や下落には、それだけ多くの参加者の意思が入っていると考えられます。

⑥ トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

相場は、いったん発生したトレンドがすぐに終わるわけではありません。
押し目や戻りだけで転換と決めつけず、明確な崩れが出るまでは流れが続く前提で見ていくことが大切です。

① 平均はすべての事象を織り込む

経済・政治・ニュース・投資家心理などのファンダメンタル要素が、すべてチャートに反映されているという考え方です。

つまり、個別のニュースや情報をすべて追いかけなくても、
価格の動きそのものを見れば、市場参加者の判断や期待が読み取れるということです。

実際に下記のチャートを見てください。
価格の動きには、その時点のすべての情報と心理が反映されています。

期間:1950年9月7日~2024年7月31日(日次)
※上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
出所:リフィニティブのデータをもとにアセットマネジメントOne作成

20MA(青色)と80MA(赤色)がこの並びになっている場合、
短期の平均線が長期の平均線より上に位置している状態になります。

これは相場全体として上方向への勢いが強く、
上昇トレンドが継続しているサインと判断できます。

② トレンドには3種類ある

相場の動きは一方向に進んでいるように見えても、
実際には時間軸ごとに異なる流れが重なっています。

そのため、トレンドは大きく3つに分けて考えることが重要です。

① 長期トレンド

週足・月足レベルの流れ

数ヶ月〜数年単位で続く、相場の大きな方向性です。
経済状況や金融政策などの影響を受けやすく、相場全体の土台となる流れです。

② 中期トレンド

日足・4時間足レベルの流れ

長期トレンドの中で発生する、少し大きめの押しや戻りの動きです。
上昇トレンド中でも一時的に下がる場面があり、その調整の流れが中期トレンドにあたります。

③ 短期トレンド

1時間足・15分足などの流れ

中期トレンドの中で発生する、さらに細かい値動きです。
実際のエントリーや損切り位置を考えるときは、この短期トレンドの動きを見て判断します。

まとめると、
長期トレンドは相場全体の大きな流れ、
中期トレンドはその中の調整や押し戻り、
短期トレンドは実際の売買判断に使う細かい流れです。

③ 主要トレンドは3段階で形成される

主要トレンドは、いきなり大きく動き出すわけではありません。
相場には段階があり、少しずつ参加者の心理が変化しながらトレンドが形成されていきます。

ダウ理論では、主要トレンドは大きく3つの段階で進むと考えます。

① 先行期

まだ多くの人が気づいていない段階

一部の投資家が、相場の変化に先に気づいて買い始める段階です。
まだ目立った上昇には見えないため、多くの人はトレンドの始まりだと判断できていません。

② 追随期

多くの人がトレンドに気づき始める段階

価格が本格的に動き出し、上昇トレンドだと認識され始める段階です。
このタイミングで多くの投資家が参加し、トレンドがさらに強くなっていきます。

③ 利食い期

最後に多くの人が飛びつく段階

相場が大きく上昇した後、ニュースやSNSでも注目される段階です。
この頃には先に買っていた投資家が利益確定を始めるため、高値づかみには注意が必要です。

④ 平均は相互に確認されなければならない

ダウ理論では、1つの指標やチャートだけでトレンドを判断するのは危険とされています。
相場の方向性は、複数の要素が同じ方向を示しているかどうかで見る必要があります。

これを「平均は相互に確認されなければならない」と言います。

① 指数同士での確認

例えば株式市場では、複数の指数が同じ方向に動いているかを見ます。
どちらか一方だけが上昇している場合は、相場全体の本格的なトレンドとは判断しづらくなります。

② 時間軸での確認

短期足だけで上昇していても、長期足が下落している場合は、流れがそろっていません。
複数の時間軸で同じ方向を向いているかを見ることで、トレンドの強さを判断しやすくなります。

③ 指標・インジケーターでの確認

移動平均線や出来高など、複数の指標が同じ方向を示しているかを見ます。
価格だけで判断するのではなく、MAの向きや出来高の増減も合わせて見ることで、相場の流れを整理できます。

1つだけで判断しないことが重要です

ダウ理論で高値・安値が切り上がっている。
MAも右肩上がりになっている。
上位足でも同じ方向を向いている。

このように複数の要素が同じ方向を示しているときほど、トレンドの信頼度は高くなります。
反対に、どれか1つだけが強く見えても、他の要素がそろっていない場合は慎重に見る必要があります。

⑤ トレンドは出来高でも確認される

FXには関係ないので省略させていただきます。

⑥ トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する(重要)(暗記)

【上昇トレンド】

Q:上昇トレンドとは?

A:価格が
高値を更新しながら、安値も切り上げていく状態 のことです。
つまり「上がって→少し下がって→さらに上がる」という流れが続いている状態です。

この状態では、買いの力が売りよりも強く、相場全体が上方向へ進んでいます。

① チャートの特徴

・前回の高値を超える(高値更新)
・前回の安値より上で止まる(安値切り上げ)
この2つが繰り返されている状態です。

② 上昇トレンド時の大衆心理

上昇トレンドでは、相場参加者の心理は段階的に変化します。

最初は「まだ上がるかわからない」と様子見が多いですが、
価格が上がり続けることで、
「乗り遅れたくない」という心理が広がります。

その結果、押し目で買いが入りやすくなり、
下がってもすぐに買われる状態 になります。

さらに上昇が続くと、
「まだ上がる」という期待が強まり、買いが加速していきます。

【下降トレンド】

Q:下降トレンドとは?

A:価格が
安値を更新しながら、高値も切り下げていく状態 のことです。
つまり「下がって→少し上がって→さらに下がる」という流れが続いている状態です。

この状態では、売りの力が買いよりも強く、相場全体が下方向へ進んでいます。

① チャートの特徴

・前回の安値を割る(安値更新)
・前回の高値まで戻れない(高値切り下げ)
この2つが繰り返されている状態です。

② 下降トレンド時の大衆心理

下降トレンドでは、相場参加者の心理は徐々に弱気へと変化していきます。

最初は「そのうち戻る」と考える人が多いですが、
下落が続くことで、
「早く手放したい」という心理が広がります。

その結果、戻りで売りが入りやすくなり、
上がってもすぐに売られる状態 になります。

さらに下落が進むと、
不安や恐怖が強まり、売りが加速していきます。

上昇トレンド・下降トレンドの終了

【上昇トレンド終了】

■ 上昇トレンドの場合

上昇トレンドは、
「高値更新」と「安値切り上げ」で成り立っています。

その流れの中で、
直近の安値を割った瞬間 にトレンドは崩れます。

高値の切り下げは“弱くなったサイン”ですが、
確定で崩れたと判断するのは「安値割れ」です。

【下降トレンド終了】

■ 下降トレンドの場合

下降トレンドは、
「安値更新」と「高値切り下げ」で成り立っています。

その流れの中で、
直近の高値を上抜けた瞬間 にトレンドは崩れます。

安値の切り上げは“弱くなったサイン”ですが、
確定で崩れたと判断するのは「高値更新」です。

トレンドが終了する瞬間、大衆心理はどう変化するのか?

トレンドの終わりは、価格の動き以上に
「人の心理の崩れ」で起きます。

■ 上昇トレンド終了時の心理

上昇トレンド中は、
「まだ上がる」「押し目は買い」という考えが広がっています。

しかし、高値を更新できなくなった瞬間、
「思ったより上がらない」という違和感 が生まれます。

その後、価格が下がり始めると、
利益確定の売りが一気に増えます。

さらに下落が続くと、
「早く逃げたい」という心理に変わり、売りが加速します。

■ 下降トレンド終了時の心理

下降トレンド中は、
「まだ下がる」「戻りは売り」という考えが支配的です。

しかし、安値を更新できなくなった瞬間、
「これ以上下がらないかもしれない」という変化 が生まれます。

その後、価格が上がり始めると、
売っていた人の買い戻し(損切り)が増えます。

さらに上昇が続くと、
「乗り遅れたくない」という心理が広がり、買いが加速します。

トレンドの終わりは、
「期待 → 違和感 → 不安(または焦り)」へと変化した瞬間 に起きます。

価格ではなく、心理の変化を見ることが重要です。

高値・安値の判断方法

ダウの高安値の判断方法については、20MAの波の高安を基準としてください。

トレンド転換とは

トレンド転換とは、これまで続いていた相場の流れが終わり、
新しい方向へ切り替わる動きのことです。

上昇トレンドであれば、これまで高値と安値を切り上げていた流れが崩れ、
安値を割り込むことで下落方向への転換を考えます。

下降トレンドであれば、これまで高値と安値を切り下げていた流れが崩れ、
高値を上抜けることで上昇方向への転換を考えます。

つまり、トレンド転換を見るときは、
単にローソク足が反対方向へ動いたかではなく、
ダウの高安値が崩れたかどうかを基準に判断します。

押し安値・戻り高値

押し安値とは、上昇トレンドの中で、直近の高値を作る前に付けた安値のことです。
上昇の流れが続いているかを見るときに、重要な基準になります。

上昇トレンドでは、高値と安値を切り上げながら進みます。
そのため、押し安値を下に抜けると、これまでの上昇の流れが崩れたと判断します。

押し安値 = 上昇トレンドを支えている重要な安値
ここを割ると、上昇トレンドの継続ではなく、転換を考える場面になります。

戻り高値とは、下降トレンドの中で、直近の安値を作る前に付けた高値のことです。
下降の流れが続いているかを見るときに、重要な基準になります。

下降トレンドでは、高値と安値を切り下げながら進みます。
そのため、戻り高値を上に抜けると、これまでの下降の流れが崩れたと判断します。

戻り高値 = 下降トレンドを抑えている重要な高値
ここを抜けると、下降トレンドの継続ではなく、転換を考える場面になります。

押し安値・戻り高値が重要な理由

押し安値・戻り高値は、今のトレンドがまだ続いているのか、それとも崩れたのかを判断するための重要な基準です。

相場は、ただ上がったり下がったりしているように見えますが、実際には高値と安値を作りながら動いています。
その中で、上昇トレンドを支えている安値が押し安値、下降トレンドを抑えている高値が戻り高値です。

押し安値を割るまでは、上昇トレンドは継続中と考えます。
戻り高値を抜けるまでは、下降トレンドは継続中と考えます。

そのため、押し安値や戻り高値を見ずにエントリーすると、まだトレンドが続いている場面で逆張りしてしまったり、すでに流れが崩れているのに順張りしてしまったりします。

特にトレンド転換を判断するときは、ローソク足が少し反対方向へ動いたかどうかではなく、押し安値を割ったか、戻り高値を抜けたかを見ることが大切です。

押し安値・戻り高値は、トレンドの急所です。

ここを基準にすることで、感覚ではなく、ダウの崩れをもとにトレンド転換を判断できます。
つまり、押し安値・戻り高値は、エントリー方向・損切り位置・トレンド継続の判断を整理するために欠かせないポイントです。

まとめると、押し安値・戻り高値を見る理由は、相場の流れがまだ生きているのか、すでに崩れたのかを明確にするためです。
トレンド判断で迷ったときは、まずこの2つの位置を基準に考えてください。

押し安値・戻り高値抜けで考えるトレンド転換

トレンド転換を考えるときは、ローソク足が少し反対方向に動いたかではなく、
押し安値を割ったか、戻り高値を抜けたかを基準にします。

上昇トレンドでは、高値と安値を切り上げながら相場が進みます。
その上昇の流れを支えている重要な安値が押し安値です。

上昇トレンドの場合

押し安値を割るまでは、上昇トレンドはまだ継続中と考えます。
反対に、押し安値を明確に下抜けた場合は、これまでの上昇の流れが崩れたと判断します。
そのため、上昇トレンドから下降方向への転換を考える場面になります。

下降トレンドでは、高値と安値を切り下げながら相場が進みます。
その下降の流れを抑えている重要な高値が戻り高値です。

下降トレンドの場合

戻り高値を抜けるまでは、下降トレンドはまだ継続中と考えます。
反対に、戻り高値を明確に上抜けた場合は、これまでの下降の流れが崩れたと判断します。
そのため、下降トレンドから上昇方向への転換を考える場面になります。

抜けただけで即エントリーしない

押し安値や戻り高値を抜けた場面は、トレンド転換を考える重要なサインです。
ただし、抜けた瞬間にすぐエントリーするのではなく、抜けた後の戻しや押しを見ることが大切です。

例えば、押し安値を下抜けたあと、一度上に戻してから再び下落する動きが出れば、
上昇トレンドが崩れ、売りが入りやすい状態になったと判断しやすくなります。

反対に、戻り高値を上抜けたあと、一度下に押してから再び上昇する動きが出れば、
下降トレンドが崩れ、買いが入りやすい状態になったと判断しやすくなります。

トレンド転換の基本手順

① 今のトレンド方向を把握する
② 押し安値・戻り高値の位置を決める
③ その価格を抜けたかを見る
④ 抜けた後の戻し・押しを待つ
⑤ 再び転換方向へ動き出すかを見る

重要なのは、押し安値・戻り高値の抜けをトレンド終了の合図として見ることです。
そのうえで、抜けた後の値動きを見て、新しいトレンドが始まるかを判断します。

まとめると、
上昇トレンドは押し安値を割ると崩れます。
下降トレンドは戻り高値を抜けると崩れます。
その崩れをきっかけに、トレンド転換を考えていきます。

MA(Moving Average)移動平均線

MAとは、Moving Average(移動平均線)の略です。
一定期間の価格の平均を線で表示したもので、相場の流れを見やすくするために使います。

例えば20MAは、直近20本分のローソク足の平均価格を線にしたものです。
価格が20MAより上にあるのか、下にあるのかを見ることで、今の相場が上向きなのか下向きなのかを判断しやすくなります。

MAを見る目的

MAは、細かいローソク足の動きではなく、相場全体の流れを見るために使います。
MAが右肩上がりなら上昇の流れ、右肩下がりなら下降の流れとして見ます。
横ばいであれば、方向感が弱い相場として考えます。

また、MAは価格の平均を表しているため、ローソク足がMAから大きく離れたあと、再びMA付近まで戻ってくる動きもよくあります。
そのため、トレンド中の押し目や戻りを考えるときにも使われます。

MAは、エントリーのためだけに見るものではありません。
相場の方向、波の高安、トレンドの強さを整理するための基準として使います。

MAの期間設定

MAには、5MA・20MA・75MA・200MAなど、さまざまな期間設定があります。
その中でも、特に多く使われているのが20MAです。

20MAは、直近20本分のローソク足の平均価格を線にしたものです。
短すぎず、長すぎない期間のため、相場の流れや波の動きを見る基準として使いやすい特徴があります。

20MAがよく使われる理由

20MAは、短期の細かい値動きに振り回されすぎず、
かといって長期MAほど反応が遅くなりすぎないため、
現在のトレンドや波の流れを判断する基準として多くのトレーダーに使われています。

例えば、価格が20MAの上で推移していて、20MAも右肩上がりであれば、上昇の流れが続いていると考えます。
反対に、価格が20MAの下で推移していて、20MAも右肩下がりであれば、下降の流れが続いていると考えます。

また、20MAはダウの高安値を判断するときにも役立ちます。
ローソク足だけを見ると高値・安値の判断が細かくなりすぎますが、20MAの波を見ることで、相場の大きな流れを整理しやすくなります。

まずは20MAを基準にすると、
トレンドの方向・波の高安・押し目や戻りの位置を整理しやすくなります。
そのため、MAの期間設定で迷う場合は、20MAを中心に見ると判断がブレにくくなります。

MAの重要性

MAは、授業でいうクラス全体の平均点のようなものです。
1回のテスト結果だけを見ると、たまたま点数が高い人や低い人がいて、全体の学力が上がっているのか下がっているのか分かりづらくなります。

そこで、何回分かのテスト結果を平均して見ると、クラス全体の流れが見えやすくなります。
これと同じで、MAはローソク足1本1本の細かい動きではなく、一定期間の平均価格を線にして、相場全体の流れを見やすくするものです。

20MAを授業で例えると

20MAは、直近20回分のテストの平均点を見るようなものです。
1回だけ点数が高くても、平均点が下がっていれば、クラス全体の流れはまだ弱いと考えます。
反対に、1回だけ点数が低くても、平均点が上がっていれば、全体の流れはまだ上向きと考えます。

相場でも同じです。
ローソク足が1本だけ大きく上がったり下がったりしても、それだけで流れが変わったとは判断しません。
MAの向きや波を見ることで、価格全体が上向きなのか、下向きなのかを整理します。

MAだけを見ると判断を間違える場面もあります

例えば、クラスの平均点が上がっていても、全員が同じように成績を伸ばしているわけではありません。
一部の生徒だけが点数を大きく上げて、平均点を押し上げている場合もあります。
相場でも、MAが上向きだからといって、すぐに買えばいいわけではありません。

大事なのは、MAを相場の平均的な流れを見るための基準として使うことです。
そのうえで、ダウの高安値や押し安値・戻り高値も合わせて見ることで、今の相場が継続中なのか、崩れ始めているのかを判断しやすくなります。

まとめると、MAはクラスの平均点のように、
細かい1回ごとの結果ではなく、全体の流れを見るための線です。
20MAを基準にすることで、相場の向きや波を整理しやすくなります。

短期MA(20)と中期MA(80)

短期MAを見るときは、20MA80MAを組み合わせて見ると、
相場の流れを整理しやすくなります。

20MAは、直近20本分のローソク足の平均価格を線にしたものです。
価格の近くを動きやすいため、今の細かい波や短期的な勢いを見るときに使います。

20MAの役割

20MAは、短期の流れを見るための基準です。
ローソク足が20MAの上にあり、20MAも右肩上がりなら、短期的には上昇の流れが強いと考えます。
反対に、ローソク足が20MAの下にあり、20MAも右肩下がりなら、短期的には下降の流れが強いと考えます。

80MAは、直近80本分のローソク足の平均価格を線にしたものです。
20MAよりもゆっくり動くため、短期より少し大きな流れを見るときに使います。

80MAの役割

80MAは、20MAよりも大きな流れを見るための基準です。
20MAだけを見ると細かい上下に振られますが、80MAを見ることで、相場全体が上向きなのか、下向きなのかを整理できます。
つまり、80MAは短期の中でも少し広い視点で見るための線です。

20MAと80MAの見方

20MAと80MAを見るときは、まず2本の向きを見ます。
20MAも80MAも右肩上がりなら、短期の流れと少し大きな流れがそろって上向きです。

反対に、20MAも80MAも右肩下がりなら、短期の流れと少し大きな流れがそろって下向きです。
このように2本のMAの向きがそろっている場面は、相場の方向が分かりやすい状態です。

20MAと80MAの基本判断

20MAが80MAより上にある → 短期の上昇が強い
20MAが80MAより下にある → 短期の下降が強い
20MAと80MAが両方右肩上がり → 上昇の流れがそろっている
20MAと80MAが両方右肩下がり → 下降の流れがそろっている
20MAと80MAが絡み合う → 方向感が弱い相場

注意点として、20MAと80MAがクロスしただけで、すぐにエントリーを決めるわけではありません。
MAはあくまで相場の流れを見るための基準です。

実際に判断するときは、20MAと80MAの向きに加えて、ダウの高安値押し安値戻り高値も一緒に見ます。
MAの向きとダウの流れがそろっている場面ほど、相場の方向を判断しやすくなります。

まとめると、
20MAは短期の細かい流れを見る線です。
80MAは短期より少し大きな流れを見る線です。
2本の向きと位置関係を見ることで、今の相場が上向きなのか、下向きなのか、方向感が弱いのかを整理できます。

80MAは、下位足で上位足の流れを見るときに使います。
例えば1時間足に80MAを表示した場合、これは4時間足の20MAに近い考え方になります。

理由はシンプルです。
4時間足のローソク足1本は、1時間足のローソク足4本分です。
そのため、4時間足の20本分を見るなら、1時間足では20本 × 4本 = 80本になります。

計算式

4時間足の20MA
= 4時間 × 20本
= 80時間分の平均

1時間足の80MA
= 1時間 × 80本
= 80時間分の平均

つまり、4時間足の20MAも、1時間足の80MAも、どちらも約80時間分の平均価格を見ていることになります。

下位足で上位足の20MAを見る考え方

1時間足で4時間足の20MAを見たい場合
→ 20MA × 4 = 80MA

15分足で1時間足の20MAを見たい場合
→ 20MA × 4 = 80MA

5分足で1時間足の20MAを見たい場合
→ 20MA × 12 = 240MA

ただし、完全に同じ形になるわけではありません。
ローソク足の作られ方が違うため、細かい形や角度には多少の差が出ます。

それでも、1時間足に80MAを表示することで、4時間足の20MAに近い大きな流れを、下位足のチャート上で見られるようになります。

まとめると、
1時間足の80MAは、4時間足の20MA相当として見ます。
計算式は、20本 × 4時間 = 80本です。
これにより、下位足を見ながら上位足の流れも同時に整理できます。

MAの重要性|損益分岐点として見る考え方

MAは、相場の流れを見るためだけの線ではありません。
多くのトレーダーが見ているため、買い手と売り手の損益分岐点として意識されやすい線でもあります。

損益分岐点とは、簡単にいうと利益と損失の境目になる価格帯のことです。
価格がMAより上にあると、平均より安く買えている人が利益になりやすく、
価格がMAより下にあると、平均より高く買ってしまった人が損失になりやすくなります。

価格がMAより上にある場合

価格がMAより上にあるということは、平均価格よりも高い位置で推移している状態です。
そのため、MA付近で買っていた人は含み益になりやすくなります。
買い手が有利な状態になりやすいため、上昇の流れが続きやすい場面として見ます。

価格がMAより下にある場合

価格がMAより下にあるということは、平均価格よりも低い位置で推移している状態です。
そのため、MA付近で買っていた人は含み損になりやすくなります。
買い手が苦しくなり、売りが出やすい場面として見ます。

MA付近で反応しやすい理由

MA付近では、買い手と売り手の判断が分かれやすくなります。
上昇中であれば、MA付近まで下がったところを押し目買いとして見る人がいます。
下降中であれば、MA付近まで上がったところを戻り売りとして見る人がいます。

つまりMAは、単なる平均線ではなく、多くの人が売買判断をしやすい価格帯として機能します。
だからこそ、MA付近では価格が止まったり、反発したり、逆に抜けたあと大きく動いたりすることがあります。

損益分岐点としてのMAの見方

価格がMAの上にある → 買い手が有利になりやすい
価格がMAの下にある → 売り手が有利になりやすい
価格がMA付近に戻る → 買い手と売り手の攻防が起きやすい
MAを明確に抜ける → 損益のバランスが崩れ、流れが変わりやすい

MAだけで判断しない

ただし、MAに触れたから反発する、MAを抜けたからすぐ転換する、と決めつけるのは危険です。
MAはあくまで、相場の平均価格と損益の偏りを見るための基準です。

実際に判断するときは、MAの向き、価格との位置関係、ダウの高安値、押し安値、戻り高値を合わせて見ます。
MAとダウの流れがそろっている場面ほど、相場の方向を整理しやすくなります。

まとめると、
MAは相場の平均価格を表す線です。
そのため、買い手と売り手の損益分岐点として意識されやすくなります。
MAの上下どちらに価格があるかを見ることで、今の相場でどちらが有利なのかを整理できます。

ダウ理論とMAの組み合わせ(応用)

相場の方向を判断するときは、ダウ理論MAを組み合わせて見ることが重要です。
ダウ理論だけを見ると波の形は分かりますが、相場全体の流れが見えづらくなることがあります。

反対に、MAだけを見ると平均的な流れは分かりますが、
押し安値や戻り高値などのトレンドの急所を見落としてしまうことがあります。

ダウ理論の役割

ダウ理論では、高値と安値の切り上げ・切り下げを見て、トレンドを判断します。
上昇トレンドなら、高値と安値を切り上げているか。
下降トレンドなら、高値と安値を切り下げているか。
そして、押し安値や戻り高値を抜けたかどうかで、トレンドの崩れを判断します。

MAの役割

MAは、一定期間の平均価格を線にしたものです。
価格がMAの上にあるのか、下にあるのか。
MAが右肩上がりなのか、右肩下がりなのか。
これを見ることで、相場の平均的な流れや、買い手と売り手のどちらが有利なのかを整理できます。

ダウ理論とMAを合わせる理由

ダウ理論は、相場の波を読むための基準です。
MAは、その波が平均価格に対してどの位置にあるのかを見るための基準です。

つまり、ダウ理論でトレンドの形を見て、MAで相場の勢いと平均的な流れを見ることで、判断のズレを減らせます。

基本の見方

ダウで高値・安値が切り上がっている
+ 価格がMAの上にある
+ MAが右肩上がり
→ 上昇の流れがそろっている状態

ダウで高値・安値が切り下がっている
+ 価格がMAの下にある
+ MAが右肩下がり
→ 下降の流れがそろっている状態

反対に、判断を慎重にする場面

ダウ理論とMAの方向がそろっていない場面では、判断を急がないことが大切です。

ダウは上昇しているのに、価格がMAの下にある
→ 上昇の勢いが弱くなっている状態

ダウは下降しているのに、価格がMAの上にある
→ 下降の勢いが弱くなっている状態

MAが横ばいで、ダウも高安がはっきりしない
→ 方向感が弱く、レンジになりやすい状態

このような場面では、無理に方向を決めず、押し安値や戻り高値を抜けるのか、MAの向きがそろうのかを見てから判断します。

まとめると、
ダウ理論はトレンドの形を見るものです。
MAは相場の平均的な流れと損益の偏りを見るものです。
この2つが同じ方向を示している場面ほど、相場の流れを整理しやすくなります。

相場の方向性

下記で表示させているチャートは4時間足です。
4時間足の中で、20MAは短期的な流れ80MAは中間的な流れを見るために使います。

20MAは価格に近い位置で動くため、ローソク足の上下に合わせて乱高下しやすい特徴があります。
そのため、20MAだけを見ると、一時的に下がっているように見えたり、流れが弱くなったように見えたりします。

20MAの見方

20MAが上下に波打ちながらも、全体として右肩上がりに進んでいる場合、
短期的には押し戻りを作りながらも、上昇方向への流れが続いていると判断します。

一方で、80MAは20MAよりもゆっくり動きます。
その80MAの傾きが上昇しているということは、短期的な乱高下だけではなく、中間的な流れそのものも上向きになっているということです。

80MAの見方

80MAが右肩上がりになっている場合、相場の土台となる流れが上昇方向に傾いています。
つまり、短期的に価格が上下しても、大きな流れでは買いが優勢になっている状態です。

この形は強い上昇トレンドとして見る

20MAが乱高下しながらも上昇し、さらに80MAの傾きも上昇している場合、
短期の流れと中間的な流れが同じ上方向を向いている状態です。

このような場面では、一時的な下落が入っても、ただの調整や押し目として見られやすくなります。
20MA付近まで価格が戻っても、80MAが上向きであれば、上昇トレンドの中の押し目として判断しやすい形です。

強いトレンドと判断するポイント

20MAが上下しながらも右肩上がりになっている
80MAも右肩上がりになっている
価格が80MAより上で推移している
押し目を作りながら高値・安値を切り上げている
短期と中間の流れが同じ上方向を向いている

反対に、20MAだけが上向きでも、80MAが横ばいまたは下向きであれば、短期的な反発で終わることがあります。
しかし、80MAまで上向きになっている場合は、相場全体の流れも上昇方向へ傾いているため、トレンドの強さを判断しやすくなります。

まとめると、
4時間足で20MAが乱高下しながらも上昇し、80MAの傾きも上昇している場合、
短期と中間の流れがそろった強い上昇トレンドとして見ます。
この場面では、下落をすぐに転換と見るのではなく、上昇トレンド中の押し目として考えることが重要です。

MAが横向きになった場合

80MAは、短期より少し大きな流れを見るためのMAです。
その80MAが右肩上がりのときは、相場の土台が上昇方向に傾いているため、基本的には買いが優勢の状態として見ます。

しかし、80MAの傾きが横向きになってきた場合は、これまで続いていた上昇の勢いが弱まり、
買い手と売り手の力関係がだんだん均衡してきた状態です。

80MAが上向きの状態

80MAが右肩上がりのときは、平均価格が上昇し続けている状態です。
この場面では、押し目を作っても買いが入りやすく、上昇トレンドの中の調整として見ます。
つまり、基本の考え方は「買い」です。

80MAが横向きになった状態

80MAが横向きになってきた場合、上昇の勢いが鈍っている状態です。
これまで買いが強かった相場でも、価格が上に伸びにくくなり、戻される動きが増えてきます。
この段階では、まだ完全な下降トレンドではありませんが、買いだけで見る相場ではなくなります。

上昇の「買い」から下降の「売り」へ変わる流れ

強い上昇トレンドでは、価格は80MAより上で推移しやすく、80MAも右肩上がりになります。
この状態では、下がったところを買いたい人が多いため、押し目買いが入りやすくなります。

ところが、80MAが横向きになってくると、平均価格の上昇が止まり始めます。
これは、買いの勢いが弱まり、売りの力が少しずつ強くなってきたサインです。

さらに、価格が80MAを下抜けて、その後の戻りでも80MAを上に抜けられない場合、
80MAが上値を抑える位置になりやすくなります。

売り目線に切り替わる流れ

① 80MAが右肩上がりから横向きになる
② 価格が80MA付近で上に伸びなくなる
③ 押し安値を割り、ダウの上昇が崩れる
④ 価格が80MAの下で推移し始める
⑤ 戻りで80MAに抑えられる
⑥ 80MAが右肩下がりになり、売りが優勢になる

この流れになると、これまで押し目買いの基準だった80MAが、今度は戻り売りの基準に変わります。
つまり、上昇中は「下がったら買う」考え方でしたが、下降に移ると「上がったら売る」考え方へ変わっていきます。

重要な見方

80MAが横向きになっただけで、すぐに売りと決めるわけではありません。
大事なのは、80MAの傾きに加えて、価格の位置、ダウの高安値、押し安値・戻り高値の抜けを合わせて見ることです。

まとめると、
80MAが上向きの間は、買いが優勢な相場です。
80MAが横向きになると、上昇の勢いが弱まり、買いと売りの力がぶつかり始めます。
その後、価格が80MAの下に入り、ダウの上昇が崩れ、80MAが下向きになると、
相場は「買い」から「売り」へ目線を切り替える段階に入ります。

レート(ローソク足)とMAの乖離

レートとMAの乖離とは、現在の価格がMAから大きく離れている状態のことです。
MAは一定期間の平均価格を表す線なので、レートがMAから大きく離れると、相場が平均価格から行きすぎている状態として見ます。

強いトレンド中は、レートがMAから離れたまま上昇・下降を続けることがあります。
しかし、離れすぎた状態が続くと、利益確定や反対売買が入りやすくなり、いったんMA方向へ戻る動きが出やすくなります。

上昇中にレートがMAから大きく上に離れた場合

上昇トレンド中にレートがMAから大きく上に離れると、買いの勢いが強い状態です。
ただし、短期間で上がりすぎているため、すぐに買うと高値づかみになりやすくなります。
この場面では、MA付近まで戻る押し目を待つ考え方が重要になります。

下降中にレートがMAから大きく下に離れた場合

下降トレンド中にレートがMAから大きく下に離れると、売りの勢いが強い状態です。
ただし、短期間で下がりすぎているため、すぐに売ると安値づかみになりやすくなります。
この場面では、MA付近まで戻る戻り売りの形を待つ考え方が重要になります。

乖離が大きいときに起きやすい動き

レートとMAが大きく離れた場合、相場はそのまま一方向に進み続けるだけではありません。
MAは平均価格なので、離れすぎたレートは一度平均へ戻ろうとする動きが出ることがあります。

乖離発生後の基本パターン

① レートがMAから大きく離れる
② 勢いは強いが、短期的には行きすぎた状態になる
③ 利益確定や反対売買が入りやすくなる
④ レートがMA方向へ戻る
⑤ MA付近で再び反発するか、MAを抜けるかを見る

重要なのは、乖離が出たからすぐ逆張りするわけではないということです。
強いトレンドでは、MAから離れた状態が続くこともあります。

そのため、乖離を見たときは「反転する」と決めつけるのではなく、
MA方向へ戻る動きが出るのか、戻ったあとに再びトレンド方向へ動くのかを見ることが大切です。

トレンド中の正しい見方

上昇トレンド中の乖離
→ すぐに飛び乗らず、MA付近への押し目を待つ

下降トレンド中の乖離
→ すぐに追いかけて売らず、MA付近への戻りを待つ

MA付近まで戻った後
→ ダウの高安値、押し安値・戻り高値、MAの傾きを合わせて見る

まとめると、
レートとMAの乖離は、相場が平均価格から離れている状態です。
乖離が大きいほど勢いは強く見えますが、同時に短期的な行きすぎにもなります。
そのため、乖離した場面では飛び乗らず、MA方向への戻りを待ち、その後の反応を見て判断することが重要です。

GC(ゴールデンクロス)とDC(デットクロス)

GCとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜ける動きのことです。
相場では、下落や横ばいの流れから買い方向へ切り替わるサインとして見られます。

ただし、GCが出たからすぐに買えばいいわけではありません。
大事なのは、レートが移動平均線の上で推移しているか、80MAの傾きが上向きになっているか、直近高値を更新しているかです。

GCは「買いが強くなり始めた場面」を見るサインであり、
上昇トレンドに入ったかどうかは、MAの傾き・高値更新・押し目の形まで合わせて判断します。

NG例

エントリーポイントは押し目・戻り目(収束拡散)

エントリーポイントは、相場が一度伸びたあとに、押し目や戻り目を作った場面で狙います。
上昇トレンドなら押し目買い、下降トレンドなら戻り売りです。

特に見るべきなのは、レートと移動平均線が一度近づく「収束」と、そこから再び離れていく「拡散」です。
トレンドが出ている相場では、レートが移動平均線から大きく離れたあと、そのまま追いかけると高値づかみや安値づかみになりやすくなります。

そのため、すぐに飛び乗るのではなく、レートが移動平均線に近づくまで待ちます。
そして、再びトレンド方向へ動き出したところがエントリー候補になります。

つまり、押し目・戻り目のエントリーは、
「伸びたところで入る」のではなく、
「一度収束してから、再び拡散し始めるところを狙う」考え方です。

1時間足↓

※Lはロング(買い)の意味、Sはショート(売り)の意味です。

ここは暗記で覚えてください。
GCやDCが出たあと、すぐにエントリーするのではありません。

この手法では、GC・DCのあとに、必ず一度レートと移動平均線が近づく場面を待ちます。
この動きが「収束」です。

そして、収束したあとに、再びトレンド方向へレートが離れていく動きが「拡散」です。
エントリーで狙うのは、この拡散が始まる場面です。

つまり、GC・DCはエントリーの合図ではなく、
「これから押し目・戻り目を待つための合図」です。
収束を待ち、そこから拡散したらエントリーする。
この流れを暗記してください。

※このエントリーポイントはエリオット波動やフラクタルもかかわってきます。

1時間足↓

上位足の安値切りあがり=収束拡散

エントリーポイントの合図

押し目・戻り目でエントリーするときは、ただ移動平均線に近づいたから入るのではありません。
エントリーの合図として見るのが、WボトムWトップです。

上昇トレンド中の押し目では、レートが一度下がったあと、安値付近で2回支えられる形を作ることがあります。
これがWボトムです。

Wボトムが出るということは、下げようとしても安値を大きく割れず、買いが入り始めている状態です。
そのため、押し目買いではWボトムを作ったあと、上方向へ動き出す場面をエントリー候補として見ます。

反対に、下降トレンド中の戻り目では、レートが一度上がったあと、高値付近で2回抑えられる形を作ることがあります。
これがWトップです。

Wトップが出るということは、上げようとしても高値を超えられず、売りが入り始めている状態です。
そのため、戻り売りではWトップを作ったあと、下方向へ動き出す場面をエントリー候補として見ます。

つまり、押し目ではWボトム、戻り目ではWトップを合図にします。
収束したあと、Wボトム・Wトップを作り、そこからトレンド方向へ拡散し始めた場面がエントリーポイントです。

1時間足↓

フラクタル構造

FXのフラクタルとは、大きい時間足と小さい時間足で、同じような値動きの形がくり返されることです。
たとえば、日足で上昇トレンドが出ているとき、その中の1時間足でも上昇・押し目・再上昇の形が作られることがあります。

相場は、一直線に上がったり下がったりするわけではありません。
上昇の中にも小さな下落があり、下降の中にも小さな上昇があります。

つまり、大きい時間足で見るとただの押し目でも、小さい時間足で見ると一時的な下降トレンドに見えることがあります。
反対に、大きい時間足で見ると戻り目でも、小さい時間足では一時的な上昇トレンドに見えることがあります。

このように、時間足を変えても同じような値動きの構造がくり返されることを、フラクタルといいます。

大衆心理

Q:FXにおける大衆心理とは?

FXにおける大衆心理とは、多くのトレーダーが同じ方向を見て、同じような行動を取りやすくなる心理の流れです。

相場は、チャートの形だけで動いているわけではありません。
「ここを抜けたら買いたい」「ここを割ったら売りたい」「前回高値を超えたから上がりそう」など、多くの人が同じ場所を意識することで、注文が集まり、価格が動きやすくなります。

たとえば、上昇トレンド中に高値を更新した場面です。

高値を更新すると、買いで入りたい人が増えます。
同時に、売っていた人の損切りも入りやすくなります。
その結果、買い注文と損切り注文が重なり、価格がさらに上へ伸びることがあります。

逆に、サポートラインを割った場面ではどうなるか。

買っていた人の損切りが入り、売りで入りたい人も増えます。
そのため、下方向への勢いが強くなることがあります。

大衆心理を見るということは

今チャートを見ている多くの人が、どこで買いたくなり、どこで売りたくなり、どこで損切りするのかを考えることです。

FXでは、自分の感覚だけでエントリーするのではなく、
「この場面で他の参加者はどう考えるか」
「どこに注文が集まりそうか」
「どこを抜けたら一気に動きそうか」
を考えることで、相場の流れを読みやすくなります。

大衆心理は、ダウ理論、移動平均線、水平線、トレンドライン、エリオット波動などの根本にある考え方です。
どの手法を使う場合でも、最終的には人がどこで反応するかを見ることが大事です。

wトップ、wボトムの大衆心理

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