FXをしていると、 「エントリーしたあとに、ここ確認しておけばよかった…」 と気づくことがあります。
上位足の方向性、抵抗帯、移動平均線の状態、エントリー条件など、 確認するポイントは意外と多くあります。
特に相場を見ていて 「チャンスかもしれない」 と思った瞬間は、 エントリーしたい気持ちが先に出てしまい、 普段なら確認できることまで見落としやすくなります。
そこでこの記事では、 エントリーする前に最低限確認しておきたいポイント をチェックリスト形式でまとめました。
エントリー回数を増やすためではなく、 無駄なトレードや確認不足によるミスを減らすため に活用してみてください。
なぜエントリー前チェックリストが必要なのか?
FXでは、 「分かっていること」と「実際に毎回できること」は別です。
例えば、 上位足の確認や抵抗帯のチェックが大切だと理解していても、 実際の相場になると、 値動きに意識を取られて確認を飛ばしてしまうことがあります。
特に、 「今入らないと置いていかれるかもしれない」 と感じた場面では、 普段なら確認できていることまで見落としやすくなります。
相場なので、 すべて確認したうえでエントリーしても 損切りになることはあります。
しかし、 ルール通りに確認して負けたトレードと、 確認を飛ばして負けたトレードでは意味が大きく違います。
毎回同じ項目を確認することで、 そのときの感覚や気分ではなく、 自分のルールを基準に判断しやすくなります。
① 日足・4時間足のダウを確認する
まず最初に確認したいのが、 日足と4時間足のダウの状態です。
1時間足だけを見ると、 きれいなエントリー形状に見える場面でも、 日足や4時間足のダウを確認すると、 まだ狙える局面ではないことがあります。
そのため、 細かいエントリー形状を見る前に、 まず日足・4時間足が現在どのような波を作っているのか を確認します。
□ 日足は高値・安値を切り上げているか、切り下げているか
□ 4時間足は高値・安値を切り上げているか、切り下げているか
□ 直近の押し安値・戻り高値を抜けていないか
□ 現在はトレンド継続なのか、転換を狙う局面なのか
□ 日足と4時間足のダウに矛盾がないか
例えば、 日足が高値・安値を切り上げている上昇トレンドであれば、 基本的にはまだ上方向の流れが続いていると考えます。
反対に、 上昇トレンド中でも 押し安値を明確に下抜けた場合は、 それまでと同じように上方向だけを狙うのではなく、 ダウが変化していないかを確認する必要があります。
4時間足についても同じです。
単純に 「上がっているからロング」「下がっているからショート」 と判断するのではなく、 高値・安値がどのように更新されているのかを確認します。
重要なのは、 現在のレートだけを見るのではなく、 そこに至るまでの高値・安値の流れを見ることです。
まず日足と4時間足のダウを確認し、 「今はどの方向の波を狙う場面なのか」 を整理してから、 次の確認項目へ進みましょう。
② 進行方向に抵抗帯がないか確認する
日足・4時間足のダウを確認したら、 次に見ておきたいのが エントリー方向に抵抗帯がないか です。
ダウの流れが狙っている方向と合っていても、 その先に強い抵抗帯がある場合、 そこでレートが止まったり、 反転したりする可能性があります。
そのため、 「エントリーできる形か」だけではなく、 「その先に伸びる余地があるか」 まで確認することが重要です。
□ 日足・4時間足の直近高値や安値が近くにないか
□ 押し安値・戻り高値が抵抗になっていないか
□ 過去に何度も反発している価格帯がないか
□ エントリー方向に十分な値幅が残っているか
例えば、 ロングを狙っている場面で、 すぐ上に4時間足の戻り高値や日足の高値がある場合、 その価格帯では売りが入りやすくなる可能性があります。
反対にショートの場合も、 すぐ下に押し安値や日足の安値があるなら、 そこで買いが入り、 下落が止まる可能性があります。
もちろん、 抵抗帯があるから必ず反発するわけではありません。
ただ、 抵抗帯までの距離が短い状態でエントリーしてしまうと、 損切り幅に対して 十分な利益を狙えないケースもあります。
そのため、 エントリーを考える前に、 「この先にレートを止めそうな場所はないか?」 を一度確認しておきましょう。
ダウだけで判断するのではなく、 ダウと抵抗帯をセットで確認すること で、 より無駄なエントリーを減らしやすくなります。
③ MAの傾きとワンクッショングランビルを確認する
ダウと抵抗帯を確認したら、 次に見ておきたいのが 移動平均線(MA)の状態です。
MAを見るときは、 単純に 「レートがMAより上にあるか・下にあるか」 だけで判断するのではありません。
特に確認したいのが、 MAの傾きと、レートがMAに対してどのような動きをしているか です。
まずはMAの傾きを確認する
同じようなチャートの形でも、 MAの傾きによって相場の状態は変わります。
例えばロングを狙っているにもかかわらず、 20MAがまだ強く下を向いている場合、 すぐに上昇へ切り替わるとは限りません。
反対にショートを狙っている場面で、 20MAが強く上を向いている場合も同じです。
□ 20MAの傾きはどちらを向いているか
□ 狙っている方向とMAの傾きに大きな矛盾がないか
□ MAが急角度になりすぎていないか
□ レートとMAが大きく乖離していないか
特に注意したいのが、 レートとMAが大きく離れている場面です。
移動平均線には、 レートとの乖離が大きくなると、 その乖離を埋めるような動きが発生する場面があります。
そのため、 勢いよく伸びているからといって そのまま追いかけるのではなく、 現在のMAとの距離や傾きまで確認すること が重要です。
4時間足ではワンクッショングランビルを確認する
もう一つ確認しているのが、 4時間足20MAに対するワンクッショングランビルです。
僕の場合は、 4時間足でトレンドが発生したからといって、 そのまますぐにエントリーを考えるわけではありません。
一度レートが20MA付近まで戻り、 20MAをクッションにするような動きが入っているか を確認します。
□ 4時間足20MA付近まで一度戻しているか
□ MAに対してワンクッション入っているか
□ 20MAの傾きに問題はないか
□ MAから大きく離れたところを追いかけていないか
このワンクッションを確認する理由は、 すでに伸びきったところからエントリーするのを避けるため でもあります。
勢いよく動いている相場を見ると、 「このまま置いていかれるかもしれない」と感じます。
しかし、 そのような場面ほどMAとの乖離が大きくなっていることもあり、 そこから戻しが入る可能性があります。
だからこそ、 MAの位置だけではなく、 「傾き・乖離・ワンクッション」の3つをセットで確認する ことが大切です。
ダウや抵抗帯に問題がなくても、 MAの状態が自分のルールに合っていなければ、 無理にエントリーする必要はありません。
④ 1時間足で収束・拡散を確認する
ここまで、 日足・4時間足のダウ、 抵抗帯、 MAの傾きやワンクッショングランビルまで確認したら、 最後に1時間足でエントリータイミングを見ていきます。
僕が特に確認しているのが、 20MAと80MAの収束から、再び拡散していく動き です。
ただし、 ここで注意したいのが、 「収束しそうだから入る」ではダメということです。
まだMA同士が近づいている途中なのにエントリーすると、 そのまま方向感が出ず、 何度も上下に振られることがあります。
□ 20MAと80MAがしっかり収束しているか
□ 収束したあと、狙う方向へ拡散し始めているか
□ 20MAの傾きが狙う方向へ向いているか
□ MAがまだ収束途中ではないか
□ ローソク足だけを見て先走っていないか
例えば、 ショートを狙っている場面なら、 20MAと80MAが近づいたあとに、 20MAが下向きになりながら 再びMA同士が離れていく形を確認します。
ロングの場合はその逆で、 収束したあとに20MAが上向きになり、 上方向へ拡散していく形を確認します。
ここで重要なのは、 形が完成する前に予測で入らないことです。
相場を見ていると、 「もう少しで拡散しそう」 「ここから伸びそう」 と感じる場面はあります。
しかし、 自分のルールが 収束から拡散を確認してからエントリーする のであれば、 条件が揃うまでは待つ必要があります。
エントリー条件は、 揃いそうかどうかではなく、 実際に揃っているかどうか で判断しましょう。
⑤ 損切り位置とリスクリワードを確認する
エントリー条件が揃っていても、 そのまますぐにエントリーするのではなく、 損切り位置とリスクリワード まで確認します。
特に大切なのが、 エントリーする前に損切り位置を決めておくこと です。
エントリーしたあとに損切り位置を考えると、 含み損を見ながら 「もう少し待てば戻るかもしれない」 と判断が変わってしまうことがあります。
そのため、 どこまで動いたら自分のシナリオが崩れるのか を先に決めておきます。
□ 損切り位置を明確に決めているか
□ その損切り位置に根拠があるか
□ 損失額が自分の許容範囲に収まっているか
□ 利確候補まで十分な値幅があるか
□ 自分のルール上のリスクリワードを確保できるか
また、 損切り位置だけではなく、 利益をどこまで狙えるのか も確認する必要があります。
例えば、 きれいなエントリー条件が揃っていても、 すぐ先に抵抗帯があり、 利益を伸ばせる余地がほとんどないのであれば、 無理にエントリーする必要はありません。
重要なのは、 「エントリーできる形だから入る」のではなく、 損切りから利確まで含めてトレードが成立しているか を確認することです。
どれだけ勝率が高そうに見える場面でも、 1回の負けが大きくなりすぎれば、 安定したトレードにはつながりません。
エントリー前に、 「どこで切るのか」 「どこまで狙うのか」 「そのバランスに問題はないか」 まで確認してから判断しましょう。
⑥ ルール以外の理由でエントリーしようとしていないか
最後に確認したいのが、 「なぜ今エントリーしようとしているのか」 です。
チャートの条件が揃っているからではなく、 別の理由でエントリーしたくなっていることがあります。
例えば、 急騰・急落を見たときに 「このまま置いていかれるかもしれない」 と感じたり、 SNSで他の人がエントリーしているのを見て、 自分も入りたくなったりする場面です。
しかし、 自分のルール以外の理由がエントリーのきっかけになっている場合は、 一度立ち止まって確認する必要があります。
□ 急騰・急落を見て追いかけようとしていないか
□ SNSや他人のシナリオに影響されていないか
□ 負けたあとに取り返そうとしていないか
□ 「今日はまだトレードしていない」という理由で探していないか
□ 「なんとなく伸びそう」で判断していないか
□ 自分のエントリールールを説明できる状態か
特に注意したいのが、 先に「エントリーしたい」という気持ちがあり、 あとから入る理由を探してしまうこと です。
この状態になると、 普段なら見送るような場面でも、
「ここは大丈夫そう」
「今回は伸びるかもしれない」
と、自分に都合のいい理由をつけて エントリーしてしまいやすくなります。
大切なのは、 エントリーしたいから条件を探すのではなく、 条件が揃った結果としてエントリーすること です。
すべての確認が終わったあとに、 最後にもう一度 「このエントリーは自分のルールだけで説明できるか?」 と確認してみてください。
説明できないのであれば、 その場面は無理にエントリーせず、 見送るという判断も立派なトレードです。
エントリー直前の最終チェックリスト
ここまで確認してきた内容を、 最後にもう一度まとめます。
エントリーする直前に、 以下の項目を確認してみてください。
□ 日足・4時間足のダウを確認したか
□ 直近の押し安値・戻り高値を確認したか
□ 進行方向に強い抵抗帯がないか
□ 20MAの傾きに問題はないか
□ レートとMAが大きく乖離していないか
□ 4時間足でワンクッショングランビルを確認できているか
□ 1時間足で20MA・80MAの収束を確認できているか
□ 収束から狙う方向へ拡散しているか
□ 損切り位置を明確に決めているか
□ 十分なリスクリワードを確保できるか
□ SNSや他人のシナリオに影響されていないか
□ 急騰・急落を追いかけようとしていないか
□ 自分のルールだけでエントリー理由を説明できるか
すべての項目が揃う場面は、 毎日あるとは限りません。
むしろ、 条件が揃っていない相場で 無理にエントリーしないこと も重要です。
チェック項目のどこかに違和感があるのであれば、 無理に理由をつけてエントリーするのではなく、 見送るという選択肢を持っておきましょう。
まとめ
FXでは、 エントリーしたあとに 「ここを確認しておけばよかった」 と気づいても、 すでにポジションを持っているため、 冷静な判断が難しくなることがあります。
だからこそ、 エントリーする前に 確認する項目を決めておくことが重要です。
今回紹介したチェックリストでは、
② 進行方向の抵抗帯
③ MAの傾き・ワンクッショングランビル
④ 1時間足の収束・拡散
⑤ 損切り位置・リスクリワード
⑥ ルール以外の理由で入ろうとしていないか
という順番で確認しました。
もちろん、 すべての条件を確認したからといって、 必ず勝てるわけではありません。
相場なので、 ルール通りにエントリーして損切りになることもあります。
大切なのは、 勝ったか負けたかだけではなく、 自分が決めた条件を確認したうえで、 ルール通りに判断できたかどうか です。
エントリー回数を増やすことよりも、 まずは 確認不足による無駄なトレードを一つずつ減らすこと。
エントリー前にこのチェックリストを確認しながら、 毎回同じ基準で相場を判断できるようにしていきましょう。

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