完全手法公開

FX手法
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以前から僕の発信を見てくださっている方は、 ご存じかもしれませんが、 過去にも一度、僕が実際に使っている手法を公開していました。

今回の「完全手法公開」は、 以前公開した内容をベースにしながら、 より分かりやすく整理し直した最新版になります。

基本となる考え方や手法自体は大きく変わっていませんが、 その後の検証やリアルトレードを通して、 判断に迷いやすかったポイントや、 見送り条件、 損切りになりやすい共通点などを追加しています。

また今回は、 エントリーポイントだけではなく、
「なぜこの局面を狙うのか」
「なぜここは見送るのか」
「どこを確認して判断しているのか」
といった部分まで、 できる限り具体的に言語化しています。

特に、 上位足の環境認識・大衆心理・1波目・MA・エリオット波動・ グランビルの法則・収束拡散・抵抗帯・見送り条件 など、 僕が普段チャートを見る際に確認している内容を 順番にまとめています。

かなり長い記事になりますが、 一度読んで終わりではなく、 実際のチャートと照らし合わせながら 何度も見返して使っていただければと思います。

まず最初に|この手法で何を狙うのか

細かいルールを解説する前に、 まずは 「この手法でどのような値動きを狙っているのか」 を理解しておいてください。

僕がメインで狙っているのは、 4時間足のトレンド転換 です。

その中でも、 4時間足でトレンド転換が起きたあとの 3波目 を狙っていきます。

この手法の基本構造

上位足:週足・日足で大きな相場環境を確認
環境認識:4時間足でトレンド転換を確認
エントリー:1時間足でタイミングを取る
狙う波:4時間足3波目
初心者が最初に狙う形:4時間足の乖離埋めトレンド転換

日足の波の中にある「4時間足3波目」を狙う

もう少し大きな時間軸から見ると、 この手法は 日足の波の中で形成される4時間足3波目 を狙っている形になります。

日足の波は、 大きく 「奇数の波」と「偶数の波」 に分けて考えます。

日足の奇数波|1波・3波・5波

日足の 1波・3波・5波 といった奇数の波は、 基本的に 日足の波の方向に乗っていくトレンドフォロー型 として考えます。

その日足の波の中で形成される 4時間足の3波目 を狙っていきます。

日足の奇数波 1波・3波・5波のチャート例

日足の偶数波|2波・4波・6波

日足の 2波・4波・6波 といった偶数の波は、 日足の大きな流れに対する 調整の動き=乖離を埋める動き として考えます。

この日足の偶数波の中で形成される 4時間足の3波目 を狙うのが、 僕が「乖離埋め」と呼んでいるトレードになります。

日足の偶数波 2波・4波・6波のチャート例

大きく分けるとこの2パターン

日足1波・3波・5波

日足の波に乗るトレンドフォロー

4時間足3波目を狙う

日足2波・4波・6波

日足の調整波・乖離を埋める動き

4時間足3波目を狙う

つまり、 順張り型でも乖離埋め型でも、 最終的に狙っているポイントは共通していて、 4時間足の3波目 になります。

違うのは、 その4時間足3波目が、日足のどの波の中で発生しているのか という部分です。

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ここは最初に覚えておいてください。

日足の奇数波ならトレンドフォロー、
日足の偶数波なら乖離埋め。


そして、 その中で 4時間足の3波目を狙っていく というのが、この手法の大きな骨組みになります。

ただし、 日足の波数だけを見てエントリーするわけではありません。

このあと解説する 上位足の環境認識・抵抗・MA・ダウ・1時間足の収束拡散 などを組み合わせて、 実際に狙えるかどうかを判断していきます。

4時間足のトレンド転換には、 大きく分けて 「順張り型」と「乖離埋め型」 があります。

この中で、 初心者の方にまず習得してほしいのが 4時間足の乖離埋めトレンド転換 です。

理由は、 他のパターンと比べても 狙う場所・エントリーする場所・決済する場所を整理しやすい からです。

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特に初心者の方は、 最初からすべてのトレンド転換を狙わないでください。

まずは 「4時間足の乖離埋めトレンド転換」だけ に絞ってください。

1つのパターンを何年分も繰り返して、 「ここは狙える」 「ここは見送る」 という判断ができるようになってから、 他のトレンド転換へ広げていけば十分です。

このあと、 なぜ4時間足のトレンド転換を狙うのか、 乖離埋めとは何なのか、 そしてどのような大衆心理によってレートが動くのか を順番に解説していきます。

なぜ4時間足のトレンド転換を狙うのか

ここまで、 この手法では 4時間足のトレンド転換後の3波目 をメインで狙っていくとお伝えしました。

では、なぜ1時間足や日足ではなく、 4時間足のトレンド転換 を軸にしているのでしょうか。

僕が4時間足を中心に見ている理由は、 上位足の流れを確認しながら、エントリーできる値幅も狙いやすい からです。

4時間足を軸にする理由

① 日足の大きな流れを細かく確認できる
日足だけでは、 どこから相場の流れが変わり始めるのか判断しにくいことがあります。

そこで4時間足まで時間軸を落とすことで、 高値切り下がり・安値切り上がり・押し安値・戻り高値 などを細かく確認できます。

② 1時間足よりも大きな相場の流れを確認しやすい
1時間足だけを見ていると、 短期的な値動きに影響されやすくなります。

4時間足を軸にすることで、 まず大きな方向を確認し、 そのあと1時間足でエントリータイミングを探すことができます。

③ 3波目という狙う場所を明確にしやすい
4時間足でトレンド転換を確認したあと、 その次に発生する 3波目 を狙っていきます。

エリオット波動の考え方でも、 3波目は特に勢いが出やすく、値幅が伸びやすい波 とされています。

そのため僕の手法では、 トレンド転換した直後の初動を追いかけるのではなく、 方向がある程度明確になったあとの4時間足3波目 を狙うことを基本にしています。

また、 「4時間足の3波目を狙う」 という基準を持つことで、 相場のどこでもエントリーしてしまう状態を避けやすくなります。

エリオット波動で考える3波目

エリオット波動では、 1波目で新しい方向への動きが始まり、 2波目で一度調整が入り、 その後の 3波目で本格的にトレンド方向へ動きやすい と考えます。

そのため、 僕が4時間足3波目を重視している理由のひとつも、 「方向が明確になったあとに伸びる波を狙う」 という考え方にあります。

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僕の中では、時間足ごとに役割を分けています。

日足=大きな相場環境を確認する
4時間足=トレンド転換と狙う波を確認する
1時間足=実際のエントリータイミングを取る


この3つを組み合わせて、 エントリーするかどうかを判断していきます。

まずはFXを学ぶ土台を作ってください

ここから具体的な手法や監視方法について解説していきますが、 その前に、 FXを学ぶうえでの基本的な考え方 も理解しておいてください。

特に初心者の方は、 手法だけを覚えるのではなく、

  • FXをどのように学んでいけばいいのか
  • なぜ検証が必要なのか
  • どのようなPC・環境を用意すればいいのか
  • どのように自分の判断基準を作っていくのか

といった部分も最初に理解しておくことが大切です。

FX初心者の方はこちらも先に読んでください

下記の記事では、 FXに対する考え方・検証の進め方・必要なPC環境・自分のルールを作るまでの流れ を初心者向けにまとめています。

FX初心者が最初に読むべき1冊

FX初心者が最初に読むべき1冊はこちら

こちらの内容を理解したうえで、 次は 「実際にどの通貨を監視していくのか」 について見ていきます。

監視通貨について

次に、 普段どの通貨・銘柄を監視しているのか について解説します。

僕はFXの通貨ペアだけではなく、 仮想通貨・GOLDなどの商品・株価指数も含めて、 現在は下記の銘柄を監視しています。

■ FX通貨ペア

AUD/JPY
AUD/USD
CAD/JPY
CHF/JPY
EUR/AUD
EUR/JPY
EUR/USD
GBP/AUD
GBP/JPY
GBP/USD
NZD/JPY
NZD/USD
USD/CAD
USD/CHF
USD/JPY

■ 仮想通貨

BTC/USD
ETH/USD
XRP/USD

■ 商品

GOLD
Silver
Oil

■ 株価指数

GER40
JP225
US100
US2000
US30
US500

現在は、 合計27銘柄 を監視しています。

ただし、 毎日27銘柄すべてを細かく分析するわけではありません。

まず広くチャートを確認し、 4時間足でトレンド転換が起こりそうな銘柄や、 自分の狙う形に近づいている銘柄 を絞り込んでいきます。

移動平均線設定

ここでは、実際に使用している 移動平均線(MA)の設定 を時間足ごとにまとめています。

まずは下記の設定で統一してチャートを確認してみてください。

■ 週足のMA設定

黒色MA:5MA

青色MA:20MA

赤色MA:80MA

■ 日足のMA設定

黒色MA:5MA

青色MA:20MA

赤色MA:100MA

緑色MA:400MA

■ 4時間足のMA設定

黒色MA:5MA

青色MA:20MA

黄緑色MA:80MA

赤色MA:120MA

緑色MA:600MA

■ 1時間足のMA設定

黒色MA:5MA

青色MA:20MA

赤色MA:80MA

黄緑色MA:320MA

緑色MA:480MA

ダウ理論

ここからは、 テクニカル分析の「軸」となる ダウ理論について解説していきます。

ダウ理論は、 チャールズ・ダウによって提唱された相場分析の考え方です。

全部で6つの基本原則がありますが、 ここでは今回の手法を理解するうえで特に重要な 2つの考え方 を紹介します。

① 相場はさまざまな情報を織り込んで動く

ダウ理論には、 「平均株価はすべての事象を織り込む」 という考え方があります。

もともとは株式市場について提唱された考え方ですが、 FXでも同じように考えることができます。

世界経済・各国の経済状況・金利・経済指標・ニュース・災害・戦争など、 市場に影響するさまざまな情報は、 最終的に市場参加者の売買を通して価格へ反映されていく と考えます。

■ 僕のトレードでの考え方

僕自身も、 基本的にはチャート上の値動きを中心に判断しています。

ファンダメンタルズだけを理由に 「買う」「売る」と判断するのではなく、 実際にチャート上でどのような値動きが起きているのかを確認してから エントリーを考えます。

つまり、 ニュースだけを見て将来の値動きを予想するのではなく、 市場参加者の判断が実際の価格にどう表れているのかを見る という考え方です。

② トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

今回の手法で特に重要なのが、 「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」 という考え方です。

相場は、 一度トレンドが発生すると、 明確に流れが崩れるまでは その方向へ動き続ける可能性があると考えます。

■ トレンドの基本

上昇トレンド
高値を切り上げる

安値を切り上げる

下降トレンド
高値を切り下げる

安値を切り下げる

そして、 この高値・安値の関係が崩れてくることで、 「今までのトレンドが終わり、反対方向へ転換する可能性がある」 と判断していきます。

今回の手法でも、 このダウ理論を使って 4時間足のトレンド転換 を判断していきます。

■ ここは重要です

単純にローソク足が下がったから 「下降トレンドになった」と判断するわけではありません。

高値・安値がどのように動いているのか、
押し安値・戻り高値がどこにあるのか
を確認しながら、 相場の流れが本当に転換しているのかを判断していきます。

上昇トレンドとは?

上昇トレンドとは、 高値と安値を切り上げながら、価格が上方向へ進んでいる状態 のことです。

高値を切り上げる

安値を切り上げる

上昇トレンド

この高値・安値の切り上げが続いている間は、 基本的に上方向の流れが継続していると考えます。

下降トレンドとは?

下降トレンドとは、 高値と安値を切り下げながら、価格が下方向へ進んでいる状態 のことです。

高値を切り下げる

安値を切り下げる

下降トレンド

この高値・安値の切り下げが続いている間は、 基本的に下方向の流れが継続していると考えます。

明確な転換シグナルはいつなのか?

では、トレンドが 「転換し始めた」 と判断するのは、どのような場面なのでしょうか。

■ 上昇トレンドから下降方向への転換

上昇トレンドでは、 高値と安値を切り上げながら上方向へ進んでいきます。

しかし、 それまで更新していた高値を更新できず、高値切り下がりとなった場合、 上昇の勢いが弱くなり、下降方向への転換を考え始めます。

高値を更新し続けている

高値を更新できない

高値切り下がり

下降方向への転換を考える

■ 下降トレンドから上昇方向への転換

下降トレンドでは、安値と高値を切り下げながら下方向へ進んでいきます。

しかし、 それまで更新していた安値を更新できず、安値切り上がりとなった場合、 下落の勢いが弱くなり、上昇方向への転換を考え始めます。

安値を更新し続けている

安値を更新できない

安値切り上がり

上昇方向への転換を考える
  

後は、いろんな終了シグナルがあります。

実践向きのダウカウント

ここからは、 実際のトレードで使いやすいダウの数え方 について解説していきます。

ダウ理論では、 高値・安値を確認しながら相場の流れを判断します。

しかし実際のチャートでは、 ローソク足が細かく上下するため、 「どこを高値・安値として見ればいいのか分からない」 という場面もあります。

そこで僕は、 ローソク足だけではなく、 20MAが作る波も組み合わせて高値・安値を判断しています。

20MAの波を使って高値・安値を判断する

下記のチャートを見てください。

チャート内の 赤〇を付けた部分 が、 20MAが作っている波になります。

20MAを見ると、 レートの動きに合わせて 上向き・下向きを繰り返しながら、 波を作っている ことが確認できます。

この20MAの波と、 ローソク足の高値・安値を組み合わせることで、 相場の高値・安値がどこなのかを判断しやすくなります。

ポイント

ローソク足だけを見て 高値・安値を決めるのではなく、
「20MAがどこで波を作っているのか」 も一緒に確認します。

ローソク足と20MAの両方を見ることで、 細かい値動きに惑わされにくくなり、 ダウの高値・安値を判断しやすくなります。

特に実際の相場では、 ローソク足が細かく上下している場面も多いため、 20MAをひとつの目安として波を捉える ことで、 より実践的にダウを確認しやすくなります。

実践向きのダウカウント

ここからは、 実際のトレードで使いやすいダウの数え方 について解説していきます。

ダウ理論では高値・安値を確認しながら相場の流れを判断しますが、 実際のチャートでは、 「どこを高値・安値として見ればいいのか分からない」 という場面も出てきます。

そこで僕は、 ローソク足だけではなく、20MAが作る波も組み合わせて判断しています。

下のチャートを見てください。

チャート内の 赤〇を付けた部分 が、20MAが作っている波になります。

20MAを見ると、 レートの動きに合わせて上向き・下向きを繰り返しながら、 波を作っていることが分かると思います。

この20MAの波とローソク足の高値・安値を組み合わせることで、 相場の高値・安値がどこなのかを判断しやすくなります。

ポイント

ローソク足だけを見て高値・安値を決めるのではなく、
「20MAがどこで波を作っているのか」 も一緒に確認します。

ローソク足と20MAの両方を見ることで、 細かい値動きに惑わされにくくなり、 ダウの高値・安値を判断しやすくなります。

2種類目「1波目が戻り高値を超えてない場合」

移動平均線の活用(重要)

ここからは、 移動平均線(MA)の活用方法 について解説していきます。

特にFX初心者の方は、 単純に「MAにタッチしたからエントリーする」と考えるのではなく、 まずMAが何を表しているのかを理解することが重要です。

そもそもMAとは?

「MA」とは、 移動平均線(Moving Average)の略称です。

一定期間の終値の平均値を計算し、 その数値を線でつないでチャート上に表示したものになります。

移動平均線を見るうえで特に重要なのが、 「相場がどちらの方向を向いているのか」を視覚的に確認できること です。

MAの基本的な見方

・MAが上向き → 上方向に進んでいる

・MAが下向き → 下方向に進んでいる

・MAが横向き → 方向感が弱く、レンジになりやすい

ただし、 MAだけを見てトレンドを判断するわけではありません。

トレンドそのものの判断は、 これまで解説してきた 「ダウ理論」 を軸に行います。

MAはあくまで、 現在の相場の方向性を分かりやすく可視化してくれるもの だと考えてください。

そして、 ダウ理論とMAを組み合わせて確認すること が非常に重要です。

先の値動きが分からない実際のチャートでも、 ダウの高値・安値とMAの方向性を組み合わせることで、 現在の相場環境を判断しやすくなります。

基本となるのは「20MA」

この手法で特に重要になる移動平均線が、 「20MA」 です。

20MAは多くのトレーダーが使用する代表的な期間のひとつで、 相場の方向性や波を確認する際にも非常に使いやすい移動平均線です。

実際にこの手法でも、 20MAの向き・波・レートとの位置関係 を重要な判断材料として使用していきます。

この手法で見るポイント

・20MAが上向きなのか、下向きなのか

・20MAがどのような波を作っているのか

・レートと20MAの位置関係はどうなっているのか

・ダウ理論の方向性とMAの方向性が合っているのか

4時間足では80MAも確認する

さらにこの手法では、 4時間足の80MA も重要な判断材料として使用します。

特に100億円トレーダーさんの手法を参考にしている方であれば、 4時間足80MAを意識している方も多いと思います。

僕自身も、 4時間足では20MAだけでなく80MAも表示し、相場環境の確認に使用しています。

まだ表示していない方は、 4時間足に80MAを追加しておくことをおすすめします。

このあと実際のチャートを使いながら、 20MA・80MAをどのようにトレード判断へ使っていくのか を詳しく解説していきます。

移動平均線=平均値(重要)

移動平均線を理解するうえで重要なのが、 「MAは一定期間の平均値を表している」 ということです。

少し分かりやすくするために、 学校のテストの平均点 に例えて考えてみましょう。

学校のテストで考えてみる

例えば、あるクラスで毎月テストを行っているとします。

クラスの平均点が、

60点 → 65点 → 70点 → 75点

このように徐々に上がっていれば、 「クラス全体の成績が良くなっている」 と判断できます。

反対に、

75点 → 70点 → 65点 → 60点

このように平均点が徐々に下がっていれば、 「クラス全体の成績が悪くなっている」 と判断できます。

ここで重要なのは、 1人の点数ではなく「クラス全体の平均を見る」ということです。

例えば、 クラス全体の平均点が上がり続けている中で、 1人だけテストの点数が悪かったとしても、 それだけでクラス全体の平均点が一気に下がるわけではありません。

これをFXに置き換えると?

FXでも考え方は同じです。

1本1本のローソク足だけを見るのではなく、 一定期間の価格の平均を見るために使用するのが移動平均線(MA) です。

学校のテストに例えると

平均点が上がっている
→ クラス全体の成績が上向いている
→ FXではMAが上向き=買い方向が優勢

平均点が下がっている
→ クラス全体の成績が下向いている
→ FXではMAが下向き=売り方向が優勢

例えば、 20MAが上向いている相場で、 一時的に陰線が出て価格が下落したとします。

学校の例で言えば、 成績の良いクラスの中で、一時的に点数の悪い人が出てきたような状態 です。

1人の点数が悪かったからといって、 クラス全体の成績がすぐに悪くなるわけではありません。

FXでも同じように、 一時的に売られたからといって、 それだけで買い優勢から売り優勢へすぐに入れ替わるわけではありません。

反対に、 売り方向が優勢な相場で一時的に価格が上昇しても、 それだけで相場全体が買い方向へ変わったとは判断しません。

イラストで確認してみましょう

ここまでの内容を、イラストでまとめると下記のようになります。

移動平均線を学校のテスト平均点で例えた解説イラスト

このイラストでは、 3つの流れ に分けて考えることができます。

① 平均点が上がっている場合

60点 → 65点 → 70点 → 75点のように、 平均点が徐々に上がっている状態です。
これはクラス全体の成績が良くなっていることを表しています。

② 平均点が下がっている場合

75点 → 70点 → 65点 → 60点のように、 平均点が徐々に下がっている状態です。
これはクラス全体の成績が悪くなっていることを表しています。

③ FXに置き換える場合

平均点が上がっている状態は、 FXではMAが上向き=買い方向が優勢という意味になります。

反対に平均点が下がっている状態は、 FXではMAが下向き=売り方向が優勢という意味になります。

つまり重要なのは、 一時的な値動きだけを見るのではなく、平均の向きを見ること です。

ローソク足が一時的に上下したとしても、 MAはすぐに向きを変えるわけではありません。

だからこそ、 目先の動きだけに反応するのではなく、 相場全体としてどちらの方向が優勢なのか を判断することが大切になります。

覚えておきたいポイント

覚えておきたいポイント

ローソク足1本の動きだけを見るのではなく、
「平均であるMAがどちらを向いているのか」 を見ることが重要です。

MAが上向きなら買い方向が優勢、
MAが下向きなら売り方向が優勢、
MAが横向きなら方向感が弱い、と考えていきます。

ローソク足と20MAの位置関係

この手法では、 ローソク足が20MAの上にあるのか、下にあるのか も確認します。

ローソク足が20MAの上
買い目線

ローソク足が20MAの下
売り目線

簡単に言えば、 現在の価格が平均価格より上なら買いが優勢、下なら売りが優勢 と考えます。

ただし、 20MAだけで判断するのではなく、 ダウ理論やMAの向きと組み合わせて確認することが重要です。

20MAが横向きになった場合の大衆心理(重要)

次に、 20MAが横向きになったとき、市場では何が起きているのか を考えてみましょう。

下記チャートの 赤□部分 に注目してください。

それまで上向きだった青色の20MAが、 徐々に傾きを失い、 横向きになっていることが分かると思います。

相場の流れを順番に追っていくと、

上昇トレンド

20MAの傾きが緩やかになる

20MAが横向きになる

買いと売りが拮抗する

という変化が起きています。

なぜ20MAが横向きになるのか?

上昇トレンドでは、 買いたい人の力が売りたい人の力より強い ため、価格は上昇していきます。

しかし価格が上昇し続けると、 徐々に 「ここからさらに買いたい」という人が減ってきます。

同時に、 高値を警戒する人や、 それまで買っていた人の 利益確定の売り なども出てきます。

すると、それまで 買い側に傾いていた力関係 が少しずつ変化します。

上昇トレンド
買いたい人 > 売りたい人

↓ 買いの勢いが弱くなる

レンジ
買いたい人 ≒ 売りたい人

この 買いたい人と売りたい人の力が拮抗している状態 が、綱引きのような状態です。

どちらか一方が圧倒的に強いわけではないため、 価格は上にも下にも進みにくくなり、 20MAも横向きになっていきます。

その後、売りが優勢になるとどうなる?

買いと売りが拮抗している状態から、 さらに買いが減り、 売りたい人の力が強くなってくると、 今度は 売り側が優勢 になります。

買い優勢

買いと売りが拮抗

売り優勢

チャート上では、 上向きだった20MAが横向きになり、その後下向きになる という変化として確認できます。

つまり20MAが横向きになるということは、 単に線が横を向いただけではありません。

それまで優勢だった側の勢いが弱まり、 買いと売りの力関係が変化している可能性がある ということです。

重要ポイント

20MAが横向きになっている場面では、 買いと売りの方向感がはっきりしていません。

そのため、 無理に方向を決めてエントリーするのではなく、 どちらが優勢になるのかを確認することが重要です。

実際のチャートで確認してみましょう

ここでは、 2025年8月7日に実際にエントリーしたGBPUSD を例に見ていきます。

まずは、 80MAの向き に注目してください。

チャートを見ると、 それまで傾きがあった80MAが、 徐々に横向きになりつつある ことが分かるかと思います。

この理由も、 先ほど解説した大衆心理で考えると分かりやすいです。

それまで一方向に傾いていた買いと売りの力関係が、 徐々に拮抗し始めることで、 MAの傾きも緩やかになっていきます。

つまり、 MAが横向きになり始めているということは、 それまでの優位性が弱まりつつある可能性がある ということです。

結果、このあと緑MA(80MA)が横向きになりローソク足が抜けました。

もう一つ実例をご紹介します

次に、 2026年7月22日に実際にエントリーしたBTCUSD を例に見ていきます。

今回は、 週足の20MA に注目してください。

チャートを見ると、 週足20MAの傾きが横向きになっている ことが分かるかと思います。

20MAが横向きということは、 それまでの一方向への勢いが弱まり、 買いと売りの力が拮抗している状態 として考えることができます。

ただし今回は、 ローソク足が20MAより上に位置しています。

そのため、 20MAだけを見れば方向感は弱いものの、 現在の価格は平均価格より上にあるため、 ロング方向を検討できる局面 として判断していきます。

ポイント

20MAが横向き
→ 買いと売りが拮抗している

ローソク足が20MAより上
→ 買い側が優勢になりやすい

そのため今回はロング方向を検討します。

こちらが、 15分足で確認した実際の値動きの結果 になります。

その後の値動きを見ると、 実際にロング方向へ価格が伸びている ことが確認できます。

このように、 上位足のMAの傾きやローソク足との位置関係を確認することで、 下位足で狙う方向を絞り込みやすくなります。

ダウ理論とMAの組み合わせ(応用)

ここからは、 これまで解説してきた 「ダウ理論」と「移動平均線(MA)」 を組み合わせて、 もう少し実践的な相場の見方を解説していきます。

特にここでは、 ダウ理論の中でも重要になる 「押し安値」「戻り高値」「トレンド転換」 について見ていきます。

さらに、 普段チャートに表示している20MAも組み合わせることで、 その場面で買いと売りのどちらが優勢なのか を大衆心理から考えていきます。

トレンド転換とは?

トレンド転換とは、 それまで続いていた相場の流れが変わること です。

上昇トレンド

下降方向へ転換

または

下降トレンド

上昇方向へ転換

つまり、 それまで買いが優勢だった相場が売り優勢へ変わったり、 売りが優勢だった相場が買い優勢へ変わったりする局面です。

このようなトレンド転換は、 相場の方向が変化するポイントをルール化しやすいため、 初心者の方でも比較的判断しやすい形のひとつ になります。

トレンド転換を大衆心理から考える

では、 トレンド転換が起きるとき、 市場ではどのような変化が起きているのでしょうか。

下記のチャートを見てください。

例えば上昇トレンドでは、 それまで 買いたい人の力が売りたい人の力より強い状態 が続いています。

そのため、 高値・安値を切り上げながら価格が上昇していきます。

しかし、 何かしらの理由によって新しく買いたい人が減ったり、 それまで買っていた人が利益確定を始めたりすると、 徐々に買いの勢いが弱くなっていきます。

そして、 売りたい人の力が強くなってくると、 それまでの上昇トレンドの構造が崩れ始めます。

買い優勢

買いの勢いが弱くなる

買いと売りが拮抗する

売り優勢へ変化する

この変化がチャート上では、 高値・安値の更新が止まり、 それまで守られていた安値を下抜ける といった形で現れます。

ダウ理論と20MAを一緒に見る

ここで、 これまで解説してきた ダウ理論と20MA を組み合わせて考えてみましょう。

ダウ理論では、 高値・安値の切り上げ、切り下げ から相場の流れを判断します。

一方で20MAでは、 MAの向きとローソク足の位置関係 から、現在どちら側が優勢なのかを確認します。

ローソク足が20MAの上
→ 買い方向が優勢になりやすい

ローソク足が20MAの下
→ 売り方向が優勢になりやすい

例えば、 上昇トレンド中は、 高値・安値を切り上げながら、 ローソク足も20MAの上で推移している場面が多くなります。

しかしトレンド転換が近づくと、 高値を更新できなくなったり、 20MAの傾きが緩やかになったり、 ローソク足が20MAの下へ移動したりと、 少しずつ相場の優位性に変化が現れます。

このように、 ダウ理論だけ、MAだけで判断するのではなく、 両方を組み合わせて見る ことで、 相場の変化をより把握しやすくなります。

重要ポイント

トレンド転換は、 突然相場が逆方向へ動き始めるというよりも、

「今まで優勢だった側の力が弱くなり、 反対側の力が強くなっていく過程」

として考えると分かりやすくなります。

そして、 このトレンド転換を判断するうえで重要になるのが、 次に解説する 「押し安値」と「戻り高値」 です。

トレンド転換はどの時間足で確認するのか?

トレンド転換を確認するときは、 メインで見ている時間足の1つ上の時間足 を確認します。

1時間足をメインで見る場合
→ 4時間足でトレンド転換を確認する

15分足をメインで見る場合
→ 1時間足でトレンド転換を確認する

つまり、 「メイン足の1つ上の時間足を見る」 と覚えておけば大丈夫です。

上位足でトレンド転換を確認することで、 メイン足だけを見て判断するよりも、 相場全体の方向性を把握しやすくなります。

押し安値と戻り高値について

押し安値とは?

押し安値とは、 直近高値を更新した上昇の起点となった安値 のことです。

少し言葉だけだと分かりにくいですが、 簡単に言うと、 上昇トレンドの中で確認する重要な安値 だと覚えてください。

上昇トレンドでは、 価格は一直線に上がるのではなく、 一度下がってから再び上昇する動きを繰り返します。

その中で、 前回の高値を上抜ける上昇が始まった場所 にある安値が、 押し安値になります。

簡単に覚えるなら

上昇トレンド中に見る

直近高値を更新した

その上昇の起点となった安値

ここが押し安値

この押し安値は、 上昇トレンドが継続しているのか、 それとも崩れ始めているのか を判断するうえで重要なポイントになります。

実際のチャート

実際のチャートで押し安値を確認

では、こちらのチャートを使って 押し安値がどのように決まるのか を確認してみましょう。

まず、 直近高値 を基準に考えます。

①の安値から上昇し、 直近高値を更新した場合、 その上昇の起点となった ①が押し安値 になります。

次に②の安値から再び上昇したとしても、 直近高値を更新できなかった場合、 ②は新しい押し安値にはなりません。

この場合、 押し安値は①のまま となります。

押し安値のポイント

①から上昇して直近高値を更新
①が押し安値

②から上昇しても直近高値を更新できない
②は押し安値にならない
→ 押し安値は①のまま

つまり、 安値ができただけでは押し安値とは判断しません。

その安値を起点とした上昇によって、 直近高値を更新したかどうか が重要になります。

戻り高値とは?

戻り高値とは、 直近安値を更新した下落の起点となった高値 のことです。

少し言葉だけだと分かりにくいですが、 簡単に言うと、 下降トレンドの中で確認する重要な高値 だと覚えてください。

下降トレンドでは、 価格は一直線に下がるのではなく、 一度上がってから再び下落する動きを繰り返します。

その中で、 前回の安値を下抜ける下落が始まった場所 にある高値が、 戻り高値になります。

簡単に覚えるなら

下降トレンド中に見る

直近安値を更新した

その下落の起点となった高値

ここが戻り高値

この戻り高値は、 下降トレンドが継続しているのか、 それとも崩れ始めているのか を判断するうえで重要なポイントになります。

実際のチャート

押し安値・戻り高値が重要と言われる理由

押し安値・戻り高値が重要と言われる理由は、 多くのトレーダーがトレンドの継続や転換を判断する基準として意識しているから です。

特に覚えておいてほしいのが、 押し安値・戻り高値を抜ける動きは、トレンド転換を判断する重要なサインになる ということです。

基本的な考え方

上昇トレンド中に押し安値を下抜ける
→ 上昇トレンドが崩れ始める
→ 売り方向への転換を警戒する

下降トレンド中に戻り高値を上抜ける
→ 下降トレンドが崩れ始める
→ 買い方向への転換を警戒する

大衆心理から考えてみる

例えば上昇トレンドでは、 押し安値付近を 「まだ上昇トレンドが継続しているかどうかを見るポイント」 として意識しているトレーダーも多くいます。

その押し安値を下抜けると、 それまで買い目線だったトレーダーが 「上昇トレンドが崩れたかもしれない」 と判断し始めます。

すると、 買いポジションの決済や新規の売り注文などが入りやすくなり、 相場の優位性が買いから売りへ変化していく可能性があります。

戻り高値の場合はその反対です。

下降トレンド中に戻り高値を上抜けることで、 売り目線だったトレーダーが 「下降トレンドが崩れたかもしれない」 と考え始め、 買い方向への注文が入りやすくなります。

押し安値・戻り高値だけで判断しない

ただし、 押し安値・戻り高値だけを意識しすぎる必要はありません。

相場は、 押し安値・戻り高値だけで動いているわけではなく、 上位足の方向性・ダウ理論・MAの向き・抵抗帯など、 複数の要素が重なり合って動いています。

そのため、 押し安値や戻り高値を完全に抜けていなくても、 上位足に十分な優位性があれば、狙える局面もあります。

重要ポイント

押し安値・戻り高値は非常に重要な判断材料です。

ただし、 そこだけに固執するのではなく、 上位足の方向性やMAなども含めて複合的に判断すること が大切です。

エリオット波動

まずは、 エリオット波動 について解説していきます。

エリオット波動にはさまざまな波の数え方がありますが、 すべての波を理解したり、暗記する必要はありません。

今回の手法で必要になる部分だけ、 理解できれば十分です。

下記の画像は、 エリオット波動の代表的な波の形成 になります。

エリオット波動の代表的な波の形成

相場は一直線に上昇したり、 一直線に下落したりするわけではありません。

上昇と下落を繰り返しながら、 波を作って動いていきます。

エリオット波動では、 このような相場の波を 1波・2波・3波・4波・5波 などに分けて考えていきます。

今回覚えてほしいのはここだけです

この手法では主に、

1波 → 2波 → 3波

この流れを意識していきます。

簡単に説明すると、

1波目で相場が新しい方向へ動き始め、 2波目で一度逆方向への調整が入り、 その後、 3波目で再びトレンド方向へ伸びていきます。

今回の手法で特に重要になるのが、 この「3波目」 です。

つまり、 エリオット波動を細かくすべて覚えるのではなく、 「方向が出る → 一度調整する → 再び伸びる」 という流れを理解しておいてください。

4時間足トレンド転換での波形成

ここからは、 4時間足のトレンド転換で、各時間足がどの波になっているのか を整理していきます。

ここは細かく理屈を考えるというより、 この手法で使う波の組み合わせとして覚えてください。

乖離埋めのトレンド転換

まずは、 日足の乖離を埋める動きの中で発生するトレンド転換 です。

この手法での覚え方

日足
2波・4波・6波
→ 偶数の波

4時間足
3波目

1時間足
3波目・1波目

つまり、 日足では調整となる 2波・4波・6波 の中で、 4時間足では 3波目 を狙っていくイメージです。

その他のトレンド転換

次に、 乖離埋め以外のトレンド転換では、 下記の波を意識します。

この手法での覚え方

日足
3波・5波
→ 奇数の波

4時間足
3波目・5波目
→ 特に3波目を優先

1時間足
3波目・1波目

4時間足では、 3波目・5波目の両方を確認しますが、 基本的には5波目より3波目の方を優先して見ていきます。

覚え方

乖離埋め
→ 日足は偶数

その他のトレンド転換
→ 日足は奇数

4時間足では、 まず3波目を意識する

4時間足トレンド転換の3波目を確認する方法

ここからは、 4時間足トレンド転換の3波目をどのように確認するのか を解説していきます。

これは、 「ダウ理論とMAの組み合わせ」の章で解説した トレンド転換 ともつながってきます。

ここでは特に、 3波目が形成されるときの特徴 を見ていきます。

4時間足の3波目を確認するときに、 特に重要になるのが 20MA です。

価格の動きだけを見るのではなく、 20MAの向き・レートとの位置関係・20MAへの戻り を確認しながら、 3波目が形成されているかを判断していきます。

イメージとしては、

1波目で方向が出る

2波目で20MA付近まで調整する

20MA付近から再びトレンド方向へ動き始める

4時間足3波目

このように、 一度調整したあとに、20MA付近から再び伸び始める動き を4時間足3波目のひとつの特徴として確認していきます。

次は実際のチャートを使って、 1波目・2波目・3波目と20MAの位置関係 を確認していきます。

実際のチャートで3波目を確認

こちらが、 実際のチャート になります。

今回は、 4時間足の乖離を埋める動きの中で発生したトレンド転換 を例に見ていきます。

チャートには、 ①波・②波・③波 をそれぞれ記載しています。

ここで、 先ほど解説した 「MA(移動平均線)」 の章を思い出してください。

MAは一定期間の価格の 平均値 を表しており、 その傾きやローソク足との位置関係を見ることで、 現在どちらの方向が優勢なのかを判断しやすくなります。

20MAの基本的な見方

ローソク足が20MAの上側
→ 買い方向が優勢

ローソク足が20MAの下側
→ 売り方向が優勢

今回のチャートでも、 ①波・②波・③波と順番に追いながら、 ローソク足と20MAの位置関係 に注目してください。

特に③波目では、 価格が20MAに対してどの位置にあり、 20MAがどちらを向いているのかを見ることで、 トレンド転換後の優位性 が分かりやすくなります。

つまり、 単純に①・②・③と波だけを数えるのではなく、 「そのとき20MAがどのような状態なのか」 まで一緒に確認することが重要です。

こちらも4時間足の乖離を埋める動きトレンド転換になります。

順張りトレンド転換

1波目の重要性(重要)

1波目の高値・安値が節目を抜けているか

次に重要なのが、 1波目の高値・安値が節目を抜けているかどうか です。

少し細かく言うと、 押し目買いを狙う場合は、1波目で直近高値を抜けているか。 戻り売りを狙う場合は、1波目で直近安値を抜けているか。 ここを確認します。

なぜなら、 1波目で節目をしっかり抜けているかどうかで、 その後の2波目・3波目に伸びるだけの勢いがあるか を判断しやすくなるからです。

確認するポイント

押し目買いを狙う場合
→ 1波目で直近高値を抜けているか

戻り売りを狙う場合
→ 1波目で直近安値を抜けているか

ここでいう 節目 とは、 相場参加者が意識しやすい 抵抗勢力のある価格帯 のことです。

例えば買い目線で見ている場合、 近くに強い売り圧力が残っていれば、 価格は簡単には上に伸びません。

反対に売り目線で見ている場合は、 近くに強い買い圧力が残っていれば、 価格は簡単には下に伸びません。

抵抗勢力とは?

買い目線の場合
→ 近くに強い売り圧力がいる状態

売り目線の場合
→ 近くに強い買い圧力がいる状態

つまり、 1波目でその節目を抜けているということは、 反対勢力を一度突破している ということになります。

そのため、 1波目で節目を抜けている形の方が、 その後の3波目も狙いやすくなります。

反対に、 1波目で節目を抜けきれていない場合は、 まだ反対勢力が残っている可能性があるため、 伸びにくい3波目になることもあります。

イラストで見ると、 1波目が抵抗帯をしっかり抜けているかどうか が重要なチェックポイントになります。

↑1時間足をイメージしてください。

実際のチャートで確認してみましょう

ここからは、 実際のチャート を使って確認していきます。

今回は、 USDJPYの1時間足 を例に見ていきます。

この場面では、 80MAが直上にある状態 で、 4時間足では 乖離を埋める動きの中でトレンド転換を狙っていく局面 になります。

エリオット波動で見ると、 まず 1波目が形成 され、 その後 2波目の調整 が入り、 そこから 3波目を狙ってエントリーした とします。

今回の流れ

1波目形成

2波目の調整

3波目でエントリー

一見すると、 エリオット波動の形としては綺麗に3波目を狙える局面 に見えます。

しかし、 ここで重要になるのが 「1波目の先に節目や抵抗勢力が残っていないか」 という確認です。

今回のように 80MAが直上にある場合、 その80MAが抵抗として意識される可能性があります。

つまり、 1波目・2波目・3波目の形だけを見るのではなく、 1波目がしっかりと節目を抜けているかまで確認すること が重要になります。

結果としては、 エントリー後に価格が逆行し、 損切となってしまいました。

では、 なぜこのトレードは伸びなかったのでしょうか。

ここで重要になるのが、 先ほど解説した 「1波目が節目を抜けているか」 という確認です。

ここで、 水平線を引いて確認すると分かりやすくなります。

下記チャートの 赤□部分 に注目してください。

この赤□部分には、 過去に価格が反応している抵抗帯 があり、 今回のロングに対しては 売りの抵抗勢力 として意識される場所でした。

つまり今回の1波目は、 この節目をしっかりと上抜けることができていませんでした。

エリオット波動だけを見ると、 1波目 → 2波目 → 3波目 という形に見えます。

しかし、 1波目の先に強い抵抗が残っている状態では、 その後の3波目が伸びにくくなることがあります。

今回のポイント

1波目は形成されている

しかし直上に抵抗帯がある

1波目で節目を上抜けできていない

3波目が伸びず逆行し、損切となった

このように、 エリオット波動の形だけで判断するのではなく、 1波目が 抵抗帯や節目をしっかり抜けているか まで確認することが重要です。

もう一例、節目を抜けたパターンを見てみましょう

次は、 節目をしっかり抜けたパターン を見ていきます。

今回は、 USDCADの4時間足 になります。

下記チャートの 赤□部分 は、 抵抗勢力として意識される可能性がある価格帯です。

しかし今回は、 エリオット波動の1波目で、この節目をしっかり上抜けています。

つまり、 1波目の段階で 反対勢力となる抵抗帯を突破している ため、 その後の2波目を経て、 3波目を狙いやすい局面 だと判断できます。

今回のポイント

赤□部分に抵抗勢力がある

1波目でその節目を上抜ける

反対勢力を突破した状態になる

2波目形成後の3波目を狙いやすくなる

先ほどのUSDJPYでは、 1波目で節目を抜けることができず逆行しました。

一方で今回のUSDCADでは、 1波目で節目を明確に突破している ため、 同じ1波・2波・3波の形でも、 3波目の狙いやすさが変わってくる ことが分かります。

結果として、 1波目で節目をしっかり抜けたことで、 その後の3波目を狙いやすい局面 となりました。

1波目が節目を抜けるときの大衆心理

では、 なぜ1波目で節目を抜けることがあるのか を大衆心理から考えてみましょう。

例えば自分では、 「ここは抵抗帯になりそうだな」 と思っていたとしても、 市場には多くのトレーダーが参加しています。

その価格帯で、 反対方向へ売買しようとするトレーダーが少なければ、 抵抗として十分に機能せず、そのまま節目を抜けていきます。

簡単に考えると

多くのトレーダーが節目として意識する
→ 反対注文が入りやすい
抵抗として機能しやすい

節目として意識するトレーダーが少ない
→ 反対注文が少ない
そのまま抜けやすい

つまり、 自分一人が「抵抗になりそう」と判断していても、 市場全体でそこが強く意識されていなければ、 価格はその節目を抜けていきます。

反対に、 多くのトレーダーが同じ価格帯を意識していれば、 売りや買いの注文が集まり、節目として機能しやすくなります。

このように、 1波目が節目を抜けたという事実そのものが、 反対勢力よりもトレンド方向の勢力が強かった と考える材料になります。

1波目が大きく伸びすぎると3波目は形成されにくい

次に覚えてほしいのが、 1波目が大きく伸びすぎた場合、3波目が形成されにくくなる ということです。

下記チャートの ①が1波目 になります。

このように、 1波目の段階で価格が大きく伸びすぎている場合は、 その後の 3波目が伸びにくくなることがあります。

ここは覚えておきましょう

1波目が適度に形成される
→ 2波目の調整
3波目を狙いやすい

1波目が大きく伸びすぎる
→ すでに価格が大きく動いている
3波目が伸びにくくなる

なぜ1波目が伸びすぎると3波目が伸びにくいのか?

ここも、 大衆心理 から考えてみましょう。

1波目で価格が大きく動いたということは、 その段階ですでに 多くの買い注文・売り注文が入って価格が大きく動いた と考えることができます。

すると、 3波目を狙っていたトレーダーからすると、 「すでに価格が伸びすぎている」 と感じる場面が増えてきます。

さらに、 価格が大きく伸びることで MAとローソク足の乖離も大きくなります。

その結果、 「ここから買うのは高い」 「ここから売るのは安い」 と判断するトレーダーが増え、 新しく買う・売る動きが控えられやすくなります。

また、 1波目からポジションを持っていたトレーダーによる 利益確定 も入りやすくなります。

大衆心理で考えると

1波目で大きく伸びる

すでに多くの注文が入っている

MAとの乖離も大きくなる

新規の買い・売りを控える人が増える
+ 利益確定も入りやすくなる

3波目が伸びにくくなる

そのため、 単純に 「1波目が形成されたから3波目を狙う」 のではなく、 1波目がどれくらい伸びているのか も確認することが重要です。

エリオット波動の伸び方にも注目する

エリオット波動の性質については、 添削でも間違えやすいポイントの一つ です。

この手法では、 1波・3波・5波のうち、どこかの波が大きく伸びた場合、 その後の波は伸びにくくなる と考えていきます。

これは、 すべての時間足で確認するポイント です。

特に 日足・週足 は見落としやすいため、 上位足の波がすでに大きく伸びていないかを確認することが重要です。

重要ポイント

1波が大きく伸びる
→ 3波・5波は伸びにくくなる

3波が大きく伸びる
→ 5波は伸びにくくなる

「今どの波がすでに伸びているのか」を確認する ことが重要です。

1波目が伸びて他の波が伸びにくいパターン

トレンド転換を狙うときに、 特に引っかかりやすいのがこのパターン です。

1波目の段階ですでに価格が大きく伸びている場合、 その後に形成される 3波目・5波目が伸びにくくなる ことがあります。

そのため、 3波目を狙う前に、 「1波目がすでに伸びすぎていないか」 を必ず確認してください。

トレンド転換での確認

1波目が適度な大きさ
→ 3波目を狙いやすい

1波目が大きく伸びすぎている
→ 3波目・5波目が伸びにくい
無理に3波目を狙わない

3波目が伸びて他の波が伸びにくいパターン

次に、 3波目が大きく伸びた場合 について見ていきます。

3波目の段階ですでに価格が大きく伸びている場合、 その後の波は 伸びにくくなる可能性があります。

特に、 4時間足で押し目買いを狙う場面 では注意が必要です。

すでに3波目で大きく上昇している場合、 その後の押し目から再び上昇しても、 同じように大きく伸びるとは限りません。

重要ポイント

3波目が大きく伸びている

すでに上昇方向への値幅が出ている

その後の押し目買いは伸びにくくなる可能性がある

無理に大きな値幅を狙わない

そのため、 4時間足で押し目買いを検討する際は、 直前の3波目がどれくらい伸びているのか も確認しておきましょう。

5波目を狙うパターン

次に、 5波目を狙う場合 について見ていきます。

4時間足で押し目買いを狙う場合は、 まず 1波目と3波目がどのくらい伸びているのか を確認します。

1波目・3波目が極端に伸びすぎていない場合は、 その後の 5波目を狙うことも可能 です。

確認するポイント

1波目の伸びを確認

3波目の伸びを確認

まだ上方向へ伸びる余地があるか判断

5波目を狙う

ただし、 1波目や3波目の段階ですでに大きく伸びている場合は、 5波目が伸びにくくなる可能性もあるため、 無理に狙わないことが重要です。

グランビルの法則

グランビルの法則とは?

グランビルの法則とは、 移動平均線(MA)とローソク足の位置関係から、 相場の方向や売買のタイミングを考える方法 です。

簡単に言うと、 価格はMAから離れ続けるだけではなく、 MAから離れる → MA付近まで戻る → 再び離れる という動きを繰り返すことがあります。

イメージ

価格がMAから離れる

MA付近まで戻ってくる

再びトレンド方向へ動き出す

グランビルの法則では、 このような 価格とMAの位置関係や動き方 を利用して相場を見ていきます。

一般的には買い・売りを合わせて複数のパターンがありますが、 今回の手法ではすべてを暗記する必要はありません。

特に重要なのは、 トレンド方向へ価格が動いたあと、 一度MA付近まで戻り、そこから再び動き出す形 です。

この動きは、 これまで解説してきた エリオット波動の2波目から3波目へ移行する動き とも組み合わせて確認していきます。

今回覚えてほしいこと

グランビルの法則
ローソク足とMAの位置関係を見る考え方

特に、
MA付近まで戻ったあと、 再びトレンド方向へ動き出す形 を重要視します。

グランビルの法則の活用法|20MAが上向きの場合

まずは、 20MAが上向きの場合 の活用方法を見ていきます。

20MAが上向きということは、 これまで解説してきたように、 買い方向に優位性がある状態 と考えます。

このような場面では、 価格が20MAから大きく離れたところを追いかけて買うのではなく、 一度20MA付近まで戻ってくる動き を待ちます。

20MAが上向きの場合

20MAが上向き

価格が20MAの上側で推移

一度20MA付近まで押してくる

再び20MAから上方向へ離れていく

押し目買いを検討

この 「20MA付近まで戻ってから、再び上方向へ動き始める」 という動きが、 今回の手法でグランビルの法則を活用する基本的な考え方です。

ただし、 20MAにタッチしただけで買うわけではありません。

ダウ理論や上位足の方向性、 波の形成なども確認したうえで、 20MA付近から再び買い方向へ動き始めるか を見ていきます。

4時間足↓

ここで重要なのは、 単純に価格が20MA付近まで戻ってきたかではなく、 20MAにしっかり傾きがあるか という点です。

上のチャートでは、 20MAが上向きになった状態から再び上方向へ動いています。

一方、下のチャートのように 20MAが横向きの状態では、 買いと売りの方向性がはっきりしていません。

そのため、この手法では 20MAが横向きのワンクッショングランビルよりも、 傾きが出ている局面を優先して狙います。

4時間足↓

大衆心理

ここからは、 大衆心理 について解説していきます。

FXのテクニカル分析において、 大衆心理だけが単独で存在しているわけではありません。

個人的には、 大衆心理とは 複数のテクニカル分析を組み合わせて、 「今、市場参加者がどのように考えているのか」を読み取るもの だと考えています。

大衆心理を構成する主な要素

ダウ理論
+ MA(移動平均線)
+ エリオット波動
+ グランビルの法則
+ 水平線
+ MTF分析
+ フラクタル構造

つまり、 「大衆心理」という一つのサインを探すわけではありません。

これまで解説してきた複数の要素を組み合わせながら、 買いと売りのどちらに優位性があるのか を総合的に判断していきます。

優先すべき項目はどれになるのか(重要)

普段の監視通貨の選定や、 検証・エントリーを考える際は、 すべての項目を同じ重要度で見るわけではありません。

この手法では、 大きな時間足から小さな時間足へ順番に確認する ことを基本にしています。

この手法での確認順序

① MTF分析
→ 上位足から全体の方向性を確認する

② エリオット波動・グランビルの法則・フラクタル構造
→ 現在どの波にいるのか、狙える波なのかを確認する

③ ダウ理論
→ 高値・安値からトレンドの方向性を確認する

④ MA
→ MAの傾きやローソク足との位置関係を確認する

⑤ 水平線
→ 近くに抵抗帯や節目がないか確認する

⑥ 大衆心理として反対勢力を確認する
→ 狙う方向に対して強い反対勢力が残っていないか確認する
最も重要なこと

すべての項目に共通して、 「上位足の優位性」を最優先します。

下位足で綺麗な形が出ていたとしても、 上位足の方向性と合っていなければ、 優位性は低くなります。

ポイントは「大きく見て、小さく見る」

相場を見るときに重要なのが、 「大きく見てから、小さく見る」 という考え方です。

いきなり1時間足や15分足だけを見て エントリーポイントを探すのではなく、 まずは上位足から 相場全体がどちらを向いているのか を確認します。

基本的な考え方

上位足で相場全体の方向性を確認

どの波を狙っているのか確認

ダウ理論・MAで方向性を確認

水平線や抵抗勢力を確認

下位足でエントリータイミングを探す

このように、 大きな流れを確認してから細かい値動きを見る ことで、 目先のローソク足だけに振り回されにくくなります。

ここからは、 この 「大きく見て、小さく見る」 という考え方を、 一つずつ細かく分けて解説していきます。

① MTF分析

まず最初に確認するのが、 MTF分析(マルチタイムフレーム分析) です。

ただし、 MTF分析のすべてを細かく理解する必要はありません。

まずは今回の手法で狙う代表的な形である、 「4時間足の乖離を埋める動きのトレンド転換」 の形を覚えてみましょう。

ここはまず形で覚えてOKです

最初からすべての時間足を細かく分析しようとすると、 初心者の方は判断が複雑になりやすくなります。

まずは、 「この形が出たら次の時間足を確認する」 というように、 狙う形を覚えるところから始めてください。

まず最初に見るのは4時間足

僕自身、 普段の監視通貨の選定でも、過去チャートの検証でも、 最初に確認している時間足は 「4時間足」 です。

いきなり1時間足や15分足からエントリーポイントを探すのではなく、 まず4時間足を見て、 狙いたい相場環境になっているか を確認します。

下記のチャートが、 今回覚えてほしい 「4時間足の乖離を埋める動きのトレンド転換」 の形になります。

チャート内の 赤〇部分 に注目してください。

まず4時間足でこのような形を見つけ、 そこから1時間足などの下位足へ落として、 より細かい波やエントリー条件を確認していきます。

基本の確認順序

まず4時間足を見る

狙っている形があるか確認する

条件が合えば1時間足へ落とす

波・MA・ダウなどを確認する

これが、 先ほど説明した 「大きく見て、小さく見る」 という考え方になります。

② エリオット波動・グランビルの法則・フラクタル構造

MTF分析で狙える局面を見つけたら、 次に エリオット波動・グランビルの法則・フラクタル構造 を確認していきます。

まず日足では、 グランビルの法則に沿った動きになっているか を確認します。

そのうえで、 ①のMTF分析で解説した 「4時間足の乖離を埋める動きのトレンド転換」 などの狙っている形が現れたら、 次は3波目を狙える状態なのかを確認していきます。

確認するポイント

・1波目が形成されているか

・2波目の調整が形成されているか

・4時間足と1時間足がフラクタル構造になっているか

・4時間足が3波目になりかけているか

・1時間足が1波目または3波目になりかけているか

・1波目が重要な節目を抜けているか

特に重要なのが、 「1波目の節目抜け」 です。

「エリオット波動・グランビルの法則」の章でも解説しましたが、 1波目の先に強い抵抗勢力が残っている場合、 その後の3波目が伸びにくくなることがあります。

そのため、 波の形だけを見るのではなく、 1波目がどのように形成され、節目を突破しているのか まで必ず確認するようにしてください。

③ ダウ理論

次に確認するのが、 ダウ理論 です。

まず4時間足で、 押し安値・戻り高値を抜けているか を確認します。

基本的な見方

上昇方向への転換を見る場合
戻り高値を上抜けているか

下降方向への転換を見る場合
押し安値を下抜けているか

押し安値・戻り高値を抜ける動きは、 トレンド転換を判断する重要なサイン になります。

ただし、 抜けていないからといって、必ず優位性がないわけではありません。

日足などの上位足に強い優位性があれば、 その後に押し安値・戻り高値を抜けていく可能性もあります。

そのため、 ダウ理論だけで判断するのではなく、 上位足の方向性や波の形成と合わせて判断すること が重要です。

④ MA(移動平均線)

次に、 MAの傾き を確認します。

特に意識してほしいのが、 日足20MAと4時間足20MA です。

例えば上昇方向を狙う場合、 4時間足20MAが下向きの状態よりも、 横向きから上向きへ変化している状態 の方が買い方向への変化を確認しやすくなります。

上昇方向を見る場合

20MAが下向き
→ まだ売り方向が優勢になりやすい

20MAが横向き
→ 買いと売りが拮抗している

20MAが上向き
買い方向が優勢になりやすい

「MA(移動平均線)」の章で解説したように、 MAは一定期間の 平均値 を表しています。

そのため、 20MAの傾きとローソク足の位置関係 を見ることで、 現在の相場が買い・売りのどちらへ傾いているのかを判断しやすくなります。

特に、 20MAが上向きで、ローソク足も20MAより上側にある 場合は、 買い方向への優位性を確認する材料になります。

⑤ 水平線

最後に、 水平線から抵抗帯を確認 します。

ここで特に意識しているのが、 レジサポ転換が明確に起きているか という点です。

下記チャートの 赤□部分 に注目してください。

赤□部分では、 それまで抵抗として機能していた価格帯を抜けたあと、 今度は同じ価格帯が 支えとして機能しています。

このように、 レジスタンスだった場所がサポートへ変わる ことをレジサポ転換と呼びます。

確認するポイント

抵抗帯を突破する

一度その価格帯まで戻ってくる

今度はサポートとして反応する

レジサポ転換

特に、 誰が見ても分かりやすい綺麗なレジサポ転換 が形成されている場合は、 多くのトレーダーから同じ価格帯が意識されやすくなります。

水平線についても単独で判断するのではなく、 MTF分析・エリオット波動・ダウ理論・MA と重ね合わせて確認することが重要です。

⑥ ダウ理論(大衆心理で反対勢力がいるか)

最後に確認したいのが、 エントリー方向に対して反対勢力(抵抗勢力)がいないか という点です。

まず最初に確認するのが、 エリオット波動の1波目で節目を抜けているか です。

1波目で節目を抜けていない場合、 その先にまだ強い反対勢力が残っている可能性があります。

次に、 4時間足の乖離を埋める動きのトレンド転換 を狙う場合は、 現在の価格から 4時間足80MAまでの間に抵抗となる価格帯がないか も確認します。

確認する順番

① 1波目が節目を抜けているか

② エントリー方向に抵抗帯がないか

③ 4時間足80MAまで伸びる余地があるか

ここで重要になるのが、 日足の環境認識 です。

日足をしっかり確認しておけば、 4時間足だけでは見落としやすい 大きな抵抗帯や反対勢力 を事前に把握しやすくなります。

重要ポイント

エントリーする前に、
「狙っている方向の先に反対勢力がいないか」 を必ず確認します。

そのためにも、 日足 → 4時間足 → 1時間足 の順番で環境認識することが重要です。

様々な大衆心理場面(重要)

ここからは、 実際のチャートでよく見られる大衆心理 について解説していきます。

こちらについても、 最初からすべてを理屈で理解しようとするより、 「この形では、このような注文が入りやすい」 という形で覚えていきましょう。

下にチャートを掲載していますので、 ①〜④の位置を確認しながら 読み進めてください。

Wトップ・Wボトム・三尊・逆三尊の大衆心理

まずは、 Wトップ・Wボトム・三尊・逆三尊 などで起きやすい大衆心理を見ていきます。

①から③までの大衆心理

①付近から買いポジションを持っているトレーダーが多い場合、 買い注文が優勢となり、 価格は③に向かって上昇していきます。

この段階では、 買いたい人 > 売りたい人 という状態になっています。

③から②までの大衆心理

③付近まで上昇すると、 「ここが一旦天井になるのではないか」 と考えて売り注文を入れるトレーダーが出てきます。

さらに、 ①付近から買いポジションを持っていたトレーダーの 利益確定 も入りやすくなります。

③付近で起きやすいこと

・新規の売り注文
・買いポジションの利益確定



売り方向への注文が増え、価格が下落しやすくなる

②から④までの大衆心理

価格が②付近まで下落すると、 ①付近から買っていたトレーダーの中には、 「押し目が入った」 と判断して追加の買いを入れる人も出てきます。

さらに②付近を 新しい押し目買いのポイント として見ているトレーダーから、 新規の買い注文も入りやすくなります。

その結果、 再び買いの勢いが強くなり、 ③付近の高値を上抜ける動き につながることがあります。

③の高値を抜ける意味

③付近の高値では、 それまで売り注文を入れていたトレーダーの 損切注文 が置かれている可能性があります。

その③の高値を上抜けると、 売りポジションの損切による買い注文と、 新規の買い注文が重なることで、 さらに上方向へ価格が動きやすくなる 場合があります。

つまり、 ③を上抜けたということは、 売り勢力よりも買い勢力が強かった と考える一つの材料になります。

決済ラインの引き上げ

ここでもう一つ重要なのが、 ①から買いポジションを持っているトレーダーの決済ライン です。

①から買っているトレーダーは、 ②で押し目が形成されたことを確認すると、 それまで下に置いていた決済ラインを ②の安値付近まで引き上げる ことがあります。

また、 ②付近から新しく買ったトレーダーも、 同じ②の下側に 損切ライン を設定しやすくなります。

②の下側に集まりやすい注文

①から買っている人
→ 利益を守るための決済注文

②から新しく買った人
→ エントリーを守るための損切注文

つまり、 ②の下側には売り注文が集まりやすくなる と考えることができます。

なぜ②が重要なのか?

ここで、 これまで解説してきた ダウ理論 を思い出してください。

②は、 ①の安値よりも高い位置で反発しているため、 安値を切り上げたポイント になります。

ダウ理論を意識しているトレーダーから見ると、 この②は 上昇トレンドが継続しているかを判断する重要な安値 として認識されやすい場所です。

今回覚えてほしい流れ

①から買いが入り上昇

③で売り・利益確定が入り下落

②で押し目買い・新規買いが入る

③を上抜ける

売りの損切も巻き込み④へ上昇

そして②の下には、
決済注文・損切注文が集まりやすくなる

このように、 チャートの形だけを見るのではなく、 「その価格帯で誰が買っていて、誰が売っていて、 どこに損切や決済注文が集まりやすいのか」 まで考えることで、 大衆心理が見えやすくなります。

次に、 ④から⑤までの大衆心理 を見ていきます。

④まで価格が上昇すると、 それまで買いポジションを持っていたトレーダーの中には、 「含み益を減らしたくない」 と考えて、一部を利益確定する人が出てきます。

さらに、 過去から意識されている水平線などがあれば、 抵抗勢力となる売り注文 も入りやすくなります。

そのため、 ④から⑤にかけて一度価格が下落します。

ただし、 ③付近の価格帯が今度は サポートとして意識されやすい状態 になっています。

そのため、 売られて一度下落しても、 ③付近で買い注文が入り、 再び上方向へ支えられやすくなります。

④から⑤で起きていること

④まで上昇する

一部の利益確定・抵抗帯からの売りが入る

価格が⑤まで下落する

③付近のサポートで買いが入る

再び上昇しやすくなる

このとき、 すでに買いポジションを持っているトレーダーは、 「ここからさらに上昇してほしい」 と考えている状態です。

また、 価格が⑤で押し目を形成すると、 既存の買いポジションを持っているトレーダーは、 決済ラインを⑤の下側へ引き上げる ことがあります。

さらに⑤は、 新しく押し目買いを狙っているトレーダーにとっても 買い注文が入りやすい場所 になります。

⑤付近では買いポジションが増えていく

①付近から買っているトレーダー

②付近から買っているトレーダー

⑤付近から新しく買うトレーダー

複数の価格帯から買いポジションを持つ参加者が存在する状態になります。

そして⑤の下側には、 既存トレーダーの 決済注文 と、 ⑤から新しく買ったトレーダーの 損切注文 も集まりやすくなります。

次に、 ⑥から⑦までの大衆心理 を見ていきます。

⑥では、 ④付近の高値と並ぶような形になり、 そこから再び下落が始まります。

ここでは徐々に、 買い注文よりも売り注文の方が優勢 になっていきます。

これまで買いポジションを持っていたトレーダーからすると、 「これ以上、高値を更新できないのではないか」 という不安が出始める場面です。

⑥から下落する要因としては、 これまで買っていたトレーダーの 利益確定 に加えて、 高値付近からの 新規の売り注文 などが考えられます。

そして価格がさらに下落し、 ネックラインとなる赤い水平線を下抜けます。

このネックラインを明確に下抜けることで、 チャート上では Wトップが完成した形 になります。

ネックライン付近で起きやすいこと

①付近から買っていた人の決済

②付近から買っていた人の決済

⑤付近から買っていた人の損切

ネックライン割れを待っていた新規の売り注文



売り注文が集まりやすくなる

つまり、 ネックラインを割れたことで、 それまで買い目線だったトレーダーの決済と、 新しく売りを狙うトレーダーの注文が重なり、 下方向への勢いが強くなりやすくなります。

次に、 ⑦から⑧までの大衆心理 を見ていきます。

ネックラインを下抜けたあとでも、 価格が一直線に下落し続けるとは限りません。

⑦付近からは、 「ここから反発するのではないか」 と考えて逆張りで買うトレーダーや、 まだ上昇トレンドが続いていると考えて 押し目買いを狙うトレーダー の買い注文が入り、 一時的に価格が上昇することがあります。

また、 ②が押し安値として意識されていたため、 「まだ完全にはトレンド転換していない」 と考えるトレーダーもいます。

しかし⑧まで上昇すると、 今度は先ほど下抜けたネックライン付近が レジスタンスとして意識されやすくなります。

⑧付近で集まりやすい注文

① ⑤付近で損切できなかった買いポジションの決済

② ⑦から⑧までの一時的な上昇を買っていた人の利益確定

③ ⑥から⑧の高値切り下がりを確認した新規の売り注文

④ 高値切り下がりを確認して、既存の売りポジションを追加する注文

このように⑧付近では、 買いポジションの決済と、新規の売り注文が重なりやすくなります。

さらに、 ネックラインを一度下抜けたあと、 今度はそのネックラインが レジスタンスとして機能する ことで、 売り方向への優位性が高まりやすくなります。

その結果、 ⑧から再び売りが強くなり、 さらに下方向へ価格が伸びていく という流れになります。

今回の流れ

⑥で高値更新できない

売り・利益確定が増える

ネックラインを下抜ける

Wトップ完成

⑦から一時的に反発

⑧でネックラインがレジスタンスになる

高値切り下がり+売り注文が増える

さらに下落

以上が、 Wトップが形成されるときの大衆心理 になります。

今回はWトップを例に解説しましたが、 Wボトム・三尊・逆三尊でも、 基本的には同じような大衆心理が働いています。

つまり、 チャートの形そのものを覚えるだけではなく、 「どこで買いが入り、どこで売りが入り、どこに損切や決済注文が集まるのか」 まで考えることが重要です。

また、 このような大衆心理は 4時間足だけで起きるわけではありません。

1時間足でも同じような現象が起きます。

時間足が変わっても、 買い手と売り手の心理や、 損切・決済・新規注文が集まる仕組みは同じです。

覚えておきたいこと

Wトップ
Wボトム
三尊
逆三尊

これらは形だけで判断するのではなく、
その裏側にある大衆心理まで考える ことで、 より相場の流れが見えやすくなります。

収束拡散の大衆心理

1時間足では、 20MAと80MAが収束してから拡散する局面 の方が、レートが伸びやすい傾向があります。

では、 なぜ収束したあとに拡散するとレートが伸びやすいのか、 大衆心理から考えてみましょう。

下記のチャートは、 4時間足の乖離を埋める動きのトレンド転換 を狙っている局面になります。

左側が4時間足、右側が1時間足 になります。

まずは4時間足の大衆心理を見る

最初に、 4時間足 から確認していきます。

直近のダウを見ると、 安値を切り上げている ことが確認できます。

これは、 それまで売っていた勢力が弱くなり、 買い方向を意識するトレーダーが増え始めている と考える材料になります。

さらに、 ローソク足も 20MAの上側 へ移動してきています。

ここで、 「MA(移動平均線)」の章で解説した 平均点の考え方 を思い出してください。

4時間足では

安値を切り上げている

ローソク足が20MAの上側へ入っている

MAも買い方向へ変化している



買い方向に優位性が出始めている

つまり、 この時点での4時間足の大衆心理は、 「買いたい側が優勢になりつつある」 と考えていきます。

次に1時間足の大衆心理を見る

次に、 1時間足 を確認してみましょう。

1時間足でも、 大きく見ると 安値を切り上げている ことが確認できます。

しかし①付近では、 まだ短期的な下落を狙って 売り注文を入れているトレーダー も存在します。

例えば、 15分足や5分足などの短期足を見ながら売りを狙う人や、 上昇に対する 一時的な調整波(2波目) を狙って売るトレーダーです。

その売り注文によって一時的に価格が下落するため、 1時間足20MAも一時的に下向きになります。

この時点では

4時間足
買い方向を意識

1時間足
→ 短期的には売り方向を意識

つまり、 4時間足と1時間足で まだ方向性が完全には一致していない状態 です。

このような状態では、 一方向へ注文が集中しにくいため、 まだ大きな値動きにはつながりにくくなります。

上位足の優位性を意識する

ここで重要になるのが、 何度もお伝えしている 「上位足の優位性」 です。

基本的には、 短期足だけの動きよりも、 日足・4時間足などの上位足で確認できる相場環境を優先して判断 していきます。

大きく見て、小さく見る

日足

4時間足

1時間足

15分足

まず上位足の方向性を確認してから、 下位足の動きを確認することが重要です。

1時間足でも買いが入り始める

今回の局面では、 1時間足で売りを入れていたトレーダーも、 価格が安値を更新できず 安値を切り上げた ことで、

「これ以上、下には伸びにくいのではないか」 と考え始めます。

すると、 売りポジションの決済に加えて、 新しく買いを狙うトレーダーの 買い注文 も入り始めます。

その結果、 ②のように 1時間足でも上方向への動きが出始めます。

収束から拡散へ

ここまで来ると、 4時間足だけではなく、 1時間足でも買い方向を意識するトレーダーが増えてきます。

最初

4時間足 → 買いたい
1時間足 → 売りたい



1時間足でも安値切り上がりを確認



その後

4時間足 → 買いたい
1時間足 → 買いたい



上位足と下位足の方向性が一致する

この過程で、 1時間足では20MAと80MAが近づき 「収束」し、 その後買い方向への注文が増えることで、 再びMA同士が離れて 「拡散」していきます。

つまり、 収束拡散を大衆心理で考えると、

収束
→ 買いと売りの方向性がまだ一致していない状態

拡散
→ 上位足と下位足の方向性が揃い、 一方向へ注文が入りやすくなった状態

と考えると分かりやすくなります。

そしてこの後は、 先ほどWトップなどで解説したような 損切・決済・新規注文が重なる大衆心理 が1時間足でも発生し、 レートが大きく動きやすくなります。

そのため、 1時間足では単純にMAが交差したかを見るのではなく、 「なぜ収束して、なぜそこから拡散したのか」 まで考えることが重要です。

結果、両者の意見が一致し「4時間足」と「1時間足」で買いたいとなりレートは伸びていきました。

今回の収束拡散を大衆心理で整理すると、 収束は下位足で一時的に逆方向の注文が入ることで発生し、 拡散は上位足と下位足の方向性が一致することで起きた と考えることができます。

今回であれば、 4時間足では買い方向に優位性がある一方で、 1時間足では一時的に 売り方向への注文 が入っていました。

そのため、 1時間足では20MAが下向きになり、 80MAへ近づいていくことで 収束 が起きます。

しかしその後、 1時間足でも安値切り上がりなどを確認し、 売り方向を狙っていたトレーダーが 「これ以上は下がりにくい」 と判断し始めます。

すると、 売りポジションの決済や新規の買い注文が入り、 4時間足と1時間足の方向性が買い方向で一致 していきます。

収束拡散を大衆心理で考えると

収束
→ 下位足で一時的に上位足と逆方向の注文が入っている

拡散
→ 上位足と下位足の方向性が一致する
→ 一方向へ注文が集まりやすくなる

つまり、 単純にMA同士が近づいた・離れたという形だけではなく、 その裏側で上位足と下位足の大衆心理がどう変化しているのか を見ることが重要です。

決済ラインの引き下げ・引き上げ

次に、 決済ライン について見ていきます。

こちらも、 先ほどWトップ・Wボトムの大衆心理で説明した内容と 基本的な考え方は同じです。

下記のイラストを見ながら確認してみましょう。

決済ライン付近には、 複数の注文が集まりやすくなります。

決済ライン付近に集まりやすい注文

・すでに売りポジションを持っている人の決済注文

・新しく売りを狙うトレーダーの注文

・損切になったトレーダーの注文

そして、 決済ラインを確認するときに重要になるのが、 ダウの高値・安値 です。

例えば、 売りポジションを持っているトレーダーであれば、 価格が安値を更新していくたびに、 直近高値付近へ決済ラインを引き下げる ことがあります。

反対に、 買いポジションを持っているトレーダーであれば、 価格が高値を更新していくたびに、 直近安値付近へ決済ラインを引き上げる ことがあります。

覚え方

売りポジション
→ ダウの高値付近に決済ラインが集まりやすい

買いポジション
→ ダウの安値付近に決済ラインが集まりやすい

つまり、 ダウの高値・安値は単純なチャート上のポイントではなく、 決済・損切などの注文が集まりやすい場所 としても意識されます。

実際のチャートでも説明します。
①~④は決済ライン引き下げになります。
こちらもダウの高値部分=高値切り下がり部分になります。

実践編|4時間足トレンド転換の具体的な狙い方

僕の手法は、 4時間足のトレンド転換をメイン に狙っていきます。

その中でも特に、 4時間足の3波目 を狙う形を得意としています。

4時間足のトレンド転換は、 大きく分けて 2種類 に分類されます。

日足の波に沿ったトレンドフォロー型(順張り)

1つ目は、 日足の波に沿って4時間足のトレンド転換を狙うパターン です。

この場合は、 日足の 1波・3波・5波などの奇数波 に沿って、 4時間足では順張り方向のトレンド転換を狙っていきます。

覚え方

日足
1波・3波・5波(奇数波)

4時間足
順張り方向のトレンド転換

その中でも
4時間足3波目を狙う

4時間足順張りトレンド転換

日足の波に逆らった逆張り型

2つ目は、 日足の波に逆らって4時間足のトレンド転換を狙うパターン です。

この場合は、 日足の 2波・4波・6波などの偶数波 の中で、 4時間足では 乖離を埋める動きのトレンド転換 を狙っていきます。

覚え方

日足
2波・4波・6波(偶数波)

4時間足
乖離を埋める動きのトレンド転換

その中でも
4時間足3波目を狙う

簡単にまとめると、 奇数波は順張り、 偶数波は乖離埋めの逆張り として覚えておくと分かりやすいです。

日足乖離埋めトレンド転換

4時間足乖離埋めトレンド転換

ここからは先に、 「4時間足乖離埋めトレンド転換」 について詳しく解説していきます。

特にFX初心者の方には、 4時間足乖離埋めトレンド転換 をおすすめしています。

理由は、 エントリーポイントと決済ポイントが比較的わかりやすい からです。

🔰 初心者の方へ

最初から多くのパターンを狙うのではなく、
まずは4時間足乖離埋めトレンド転換の形を覚え、 繰り返し検証することをおすすめします。

エントリーポイントと決済ポイント

このパターンでは、 エントリーと決済の基本ルール を明確にしておきます。

エントリーポイント

1時間足で収束 → 拡散が起こり、
トレンド転換を確認してからエントリー

決済ポイント

4時間足の80MA付近まで

つまり、 4時間足で乖離を埋めるトレンド転換の形を確認し、 1時間足でエントリータイミングを取る という流れになります。

そして利益確定については、 4時間足80MAをひとつの到達目標 として考えていきます。

4時間足チャート

1時間足チャート

エントリーできない局面

4時間足乖離埋めトレンド転換の形ができていたとしても、 すべての局面でエントリーできるわけではありません。

ここからは、 実際に見送るべき局面 について解説していきます。

① 日足の抵抗帯が近くにあるとき

まず確認してほしいのが、 日足の抵抗帯が近くにないか という点です。

下記は、 4時間足のチャート になります。

4時間足だけを見ると、 トレンド転換の形ができており、 一見エントリーできそうに見える場合があります。

しかし、 このような場面では4時間足だけで判断せず、 必ず日足まで確認してください。

日足で見たときに、 エントリー方向のすぐ先に強い抵抗帯がある場合、 価格がその抵抗帯で止められる可能性があります。

重要ポイント

4時間足では狙える形



しかし日足に抵抗帯がある



上位足の反対勢力が近い



エントリーは見送る

このように、 下位足では綺麗な形に見えても、 上位足に強い反対勢力がいれば優位性は低くなります。

だからこそ、 エントリー前には 「日足で進行方向に抵抗帯がないか」 を必ず確認するようにしてください。

② 80MAまでの距離が近いとき

4時間足乖離埋めトレンド転換では、 原則80MAまでを狙う ため、 エントリー地点から80MAまでの距離が近すぎる場合は見送ります。

利益を伸ばせる余地が少ないため、 十分な値幅がある局面を優先して狙いましょう。

③ 急騰・急落している局面

急騰・急落は、 短期的な買い・売り注文が一気に偏っている状態 です。

この場合、 4時間足や日足を見ているトレーダーまで 同じ方向で判断しているとは限りません。

短期的な注文が落ち着くと、 反対方向へ戻されることもあるため、 急騰・急落直後のエントリーは見送ります。

【重要】4時間足乖離埋めトレンド転換の精度を上げる2つのポイント

4時間足乖離埋めトレンド転換を狙う際は、 特に2つのポイントを徹底して確認してください。

① 週足の抵抗帯を見極める

下記チャートの 赤の縦線 が、 4時間足乖離埋めトレンド転換として狙える局面になります。

しかし、 エントリーを判断する前に 週足の抵抗帯 を必ず確認します。

過去の 赤〇部分 を見ると、 何度も価格が反応しており、 サポートとして意識されている価格帯 であることが確認できます。

4時間足だけでは狙える形に見えても、
週足で強く意識されている抵抗帯が近くにある場合は注意が必要です。

別の局面も見ていきましょう。

下記チャートの 赤の縦線 が、 4時間足乖離埋めトレンド転換として狙える局面になります。

しかし、 過去の 赤〇部分 を確認すると、 何度も価格が止められており、 レジスタンスとして意識されている価格帯 であることが分かります。

このように、 4時間足だけで判断するのではなく、 過去に何度も反応している上位足の抵抗帯が近くにないか を確認することが重要です。

② 押し安値・戻り高値の位置関係を確認する

2つ目は、 押し安値・戻り高値の位置関係 を確認することです。

押し安値や戻り高値は、 ダウ理論でも重要な節目となるため、 多くのトレーダーに意識されやすいポイント になります。

そのため、 4時間足乖離埋めトレンド転換の形だけを見るのではなく、 エントリー方向の先に押し安値・戻り高値がないか まで確認してください。

このポイントを見落とすと、
重要な節目でレートが反発し、損切りにつながることがあります。

そのため、エントリー前には必ず
押し安値・戻り高値の位置
を確認するようにしてください。

狙えない形

1波目が 戻り高値・押し安値を明確に抜けていない場合 は、エントリーを見送ります。

特に、 1波目の高値・安値が 戻り高値や押し安値と横並びになっている局面 には注意が必要です。

これは、 1波目の段階で反対勢力を完全に抜け切れておらず、 その価格帯から再び反対方向の注文が入りやすい ためです。

売りを狙う場合
1波目が押し安値を抜けていない
→ サポートとして意識され、買い注文が入りやすい

買いを狙う場合
1波目が戻り高値を抜けていない
→ レジスタンスとして意識され、売り注文が入りやすい

そのため、 3波目を狙う前に 「1波目が重要な節目をしっかり抜けているか」 を必ず確認してください。

※補足

今回のような形でも、 そのまま節目を抜けて伸びるケースはあります。

ただし、 上位足の方向性・抵抗帯・MA・波形など、 複数の条件が揃っている必要があります。

条件が不十分な状態では、 戻り高値・押し安値で反発する可能性も高いため、 安定して勝てるようになるまでは、 無理に狙わず見送ることをおすすめします。

【狙える形】4時間足

下記は、 4時間足乖離埋めトレンド転換として狙える形 になります。

1波目で 押し安値・戻り高値などの重要な節目を明確に抜けている ことを確認してください。

各時間足で確認するポイント

次に、 各時間足で何を確認するのか を整理しておきます。

📈 週足
→ 重要な抵抗帯に接触しているか

📈 日足
→ エントリー方向の近くに抵抗帯がないか

📈 4時間足
→ 押し安値・戻り高値との位置関係
→ 20MAの傾き
→ レジサポ転換になっているか

📈 1時間足
→ 収束から拡散し、 トレンド転換の形になっているか

基本的には、 週足 → 日足 → 4時間足 → 1時間足 の順番で確認していきます。

上位足から順番に確認することで、 「どこを狙うのか」と「どこでエントリーするのか」 を分けて考えやすくなります。

実際のチャート
📈週足

📈日足

📈4時間足

乖離埋めトレンド転換としてはここも重要です↓

📈1時間足

4時間足順張りトレンド転換

ここからは、 4時間足順張りトレンド転換 について詳しく解説していきます。

こちらは、 日足の波の形がある程度決まっている ため、 まずは狙える形を覚えていきましょう。

日足1波目

日足1波目には、 狙いやすい形と狙いにくい形 があります。

まず、 安値切り上がりなどの根拠がない状態で いきなり日足1波目を狙う場合、 どこから反転するのかを事前に判断しにくくなります。

そのため、 このような日足1波目を無理に狙うと、 再現性が低く、ギャンブル性の高いトレードになりやすい ので見送ります。

狙えない日足1波目

・反転する根拠が少ない
・安値切り上がりが確認できない
・どこから1波目が始まるのか判断しにくい

無理に狙わない

一方で、 狙える日足1波目では、 安値切り上がり が確認できます。

今回のような買いを狙う場合であれば、 安値を切り上げていることで、 売りの勢いが弱まり、買い方向への優位性が高まっている と判断しやすくなります。

狙える日足1波目

安値切り上がりを確認

売りの勢いが弱まる

買い方向への優位性が高まる

実際のチャート、狙える日足の1波目

●日足の3波目
20MAを起点として、Nのようになって3波目は形成されます。


もしかしたらお気づきの方がいらっしゃるかもしれません。
4時間足乖離埋めトレンド転換を1つ上の時間軸、要は日足にすると
4時間足の順張りトレンド転換になります!

●4時間足

●1時間足

4時間足順張りトレンド転換のおすすめエントリーポイント

4時間足順張りトレンド転換で、 特におすすめしているのが、 4時間足3波目の「初押しパターン」「初戻しパターン」 です。

まず買いの場合は、 1波目が戻り高値を上抜ける ことで、 4時間足では上昇方向へのトレンド転換が確認できます。

その後、 2波目の調整で再び戻り高値付近まで下落し、 これまでレジスタンスだった場所が サポートとして機能する ことで、3波目の上昇を狙っていきます。

初押しパターン

1波目が戻り高値を上抜ける

上昇トレンドへ転換

2波目で戻り高値付近まで調整

戻り高値がサポートとして機能

3波目の上昇を狙う

この初押しは、 上昇転換を確認した買い手と、 押し目を待っていた買い手の注文が入りやすい局面 になります。

そのため、 4時間足3波目の中でも 比較的レートが伸びやすい形 として優先して狙っています。

売りの場合は反対で、 1波目が押し安値を下抜けたあと、 2波目で押し安値付近まで戻し、 その場所がレジスタンスとして機能する形 を 「初戻しパターン」として狙います。

4時間足

実際にエントリーしたチャートで解説

ここからは、 実際にエントリーしたチャート を使って解説していきます。

今回ご紹介するトレードは、 先ほど解説した 初押しパターンではありません。

今回は、 週足レベルで発生していた大きな乖離を埋める動き を狙ったトレードになります。

📈 週足

まず週足を確認すると、 全体としては下降トレンド になっています。

しかし、 赤〇部分 を見ると、 過去に何度も価格が反応しており、 サポートとして意識されている価格帯 であることが確認できます。

さらに、 レートと週足MAの距離も大きく開いており、 大幅な乖離 が発生していました。

週足は下降トレンド

過去に意識されているサポート帯へ到達

レートと週足MAが大きく乖離

乖離を埋める上昇を想定し、ロングを検討

このように、 下降トレンドだからという理由だけで売りを考えるのではなく、 抵抗帯とMAとの乖離も含めて、 上位足の環境を確認することが重要です。

赤○のように動きやすいです。

📈 日足

次に日足を確認すると、 1波目が戻り高値付近まで上昇したあと、 2波目の調整波を形成している局面 になります。

さらに、 それまで下向きだった 20MAの傾きも徐々に横向き へ変化してきています。

20MAが横向きになってきたということは、 これまで続いていた売り方向の優位性が弱くなってきている と判断できます。

日足1波目が戻り高値付近まで上昇

2波目の調整を形成

20MAも下向きから横向きへ変化

売り優勢の状態が弱まり、 買い方向を狙いやすい環境へ変化している

また今回の局面は、 4時間足乖離埋めトレンド転換の 「狙ってはいけない局面」 でご紹介した形にも似ています。

ただし今回は、 週足レベルで大きな乖離が発生している という点が大きく異なります。

そのため、 目先の抵抗だけを見るのではなく、 週足の乖離を埋める動きまで含めて判断 していきます。

重要ポイント

通常であれば見送りやすい形でも、
週足レベルで大幅な乖離が発生している場合は、
乖離を埋める方向への優位性が高まることがあります。

もちろん、 大幅乖離があるから必ず戻るわけではありません。

ただ、 下降トレンドラインなどの抵抗が意識されている局面でも、 より上位足である週足の環境によっては、 抵抗を抜けて乖離を埋める動きが優先されるケース もあります。

そのため、 一つの抵抗だけで判断せず、 「どの時間足の優位性が最も強いのか」 まで確認することが重要です。

📈 4時間足

次に4時間足を確認すると、 3波目形成の「初押しパターン」 になっています。

今回の局面では、 日足でも3波目を狙える環境となっており、 さらに4時間足でも 初押しからの3波目形成 となっています。

日足
3波目を狙える環境

4時間足
初押しパターンからの3波目形成



上位足と4時間足の方向性が一致しており、 優位性の高い局面

このように、 日足の波と4時間足の波が同じ方向で揃っている局面 は、順張りトレンド転換の中でも特に狙いやすくなります。

📈 1時間足|エントリー前

最後に1時間足を確認します。

1時間足では、 収束から拡散し、トレンド転換の形 になっています。

今回の局面では、 水平ラインと押し安値が重なっているポイント が確認できます。

複数の根拠が重なるポイントになるため、 この付近に指値注文を置いてエントリーを狙います。

エントリーまでの流れ

1時間足で収束拡散を確認

トレンド転換を確認

水平ライン+押し安値が重なる

指値注文でエントリーを狙う

📈4時間足結果

📈1時間足結果

1時間足のエントリータイミング

1時間足でのエントリータイミングは、 ネックラインを抜けたあとの収束拡散=トレンド転換 を基本とします。

下記のチャートでは、 Wボトム を形成していることが確認できます。

このように形が分かりやすい場合は、 Wボトムの ネックラインを上抜けたことを確認してから、 買いエントリーを狙う と判断しやすくなります。

Wボトム形成

ネックラインを上抜ける

1時間足で収束から拡散

トレンド転換を確認してエントリー

しかし、 実際の相場では 毎回ここまで綺麗なWボトムが形成されるわけではありません。

Wボトムの形が分かりにくい局面でも、 「どこがネックラインになるのか」 「収束拡散が起きているのか」 を判断できるようになることが重要です。

wボトム形成

こちらのチャートでは、エントリータイミングがわからないかと思います。

フラッグ・ペナントを使ってエントリー精度を上げる

そこで、 エントリータイミングの精度を上げるために、 「フラッグ」や「ペナント」 と呼ばれる形を利用します。

名前自体は、 無理に覚える必要はありません。

重要なのは、 これらの形を確認することで、 1時間足の調整波が終了し、 再び上位足の方向へ動き始めるタイミング を判断しやすくなるという点です。

覚えてほしいこと

フラッグ・ペナント形成

調整波が継続

形を抜ける

調整波終了の判断材料になる

つまり、 Wボトムなどの形が分かりにくい局面でも、 調整波の形を見ることで、 エントリータイミングを判断しやすくなります。

先ほどのチャートも、ライン(フラッグ、ペナント)を引いてあげると調整波の終了がわかるようになります。

●指値注文はどこに置くべきか?
結論としては、ライン(フラッグ、ペナント)と押し安値、戻り高値が合致した場所になります。
先ほどのチャートから言いますと①が指値注文の設定ができます。

利確ポイントと損切ライン

利確ポイントを決める際は、 リスクリワード1:1.5以上 をひとつの基準にしています。

反対に、 損切幅に対して狙える利益が小さく、 リスクリワードが1:1.5を下回る場合は基本的に見送ります。

これは、 1回の損失をできるだけ小さく抑えながら、 利益をそれ以上に伸ばしていく 「損小利大」 の考え方になります。

利確の基本ルール

想定損失:1
想定利益:1.5以上

リスクリワード1:1.5以上ある局面を優先する

損切ラインはダウの根拠が崩れる場所

損切ラインは、 適当な値幅で決めるのではなく、 「エントリーしたダウの根拠が崩れる場所」 に設定します。

トレンドが継続するためには、 高値・安値を更新していくこと が重要です。

例えば①のように、 その後もレートが伸びて高値・安値を更新できれば、 トレンド継続 と判断しやすくなります。

一方で②のように、 レートが伸びず高値・安値を更新できない場合は、 それまでのトレンドの勢いが弱くなっているサイン になります。

重要

高値・安値を更新できない
= すぐにトレンド終了と決めつけるのではなく、
トレンド継続の根拠が弱くなった と考えます。

その後、 押し安値・戻り高値などの重要なポイントを抜ければ、 トレンド転換の可能性がさらに高まります。

最後に

ここまで、 僕が実際に使っている手法について できる限り詳しく解説してきました。

かなり内容量が多いため、 1回読んだだけですべてを理解できなくても問題ありません。

特に、 ダウ理論・MA・大衆心理・エリオット波動・収束拡散などは、 文章だけで理解するよりも、 実際のチャートと照らし合わせながら覚えていくこと が大切です。

おすすめの使い方

① まずは最後まで一度読む

② 実際のチャートで同じ形を探す

③ 分からなくなった部分をもう一度この記事で確認する

④ 検証を繰り返しながら、自分の中に落とし込んでいく

最初からすべてを完璧に覚えようとする必要はありません。

まずは、 「週足 → 日足 → 4時間足 → 1時間足」 の順番で相場を確認し、 4時間足で狙う局面を探して、1時間足でエントリーする という基本の流れから覚えてください。

そして何より重要なのは、 条件が揃っていない局面で無理にエントリーしないこと です。

勝てそうな場所を探すのではなく、 自分のルールに合った局面だけを待つ。

この記事を何度も見返しながら、 実際のチャートで検証を繰り返し、 少しずつ自分で判断できるようになっていただければと思います。

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